検定試験出る問シリーズ(14)-ダミー選択肢に惑わされるな。
通信講座「篠研の日本語教育能力検定試験講座」
の講義資料では、
一番最後に「道場破り模擬問題」として
その講義資料に関する本試験さながらの
オリジナル問題と解答を掲載しています。
講義資料の中身をしっかり読めばおのずと
分かるような問題ですが、
その知識がない状態で解こうとすると
なかなか難しい問題となっています。
ところで、検定会員の方から以下のような
ご質問をいただきました。
=====================
直近で配信のあった、No.004 「世界の諸言語1」
の「道場破り!模擬問題」
問題8【文字】 解答4インドネシア文字
この正解理由が分かりません。
こういうときはどうしたらいいでしょうか。
=====================
実際の問題は以下のような問題です。
=====================
問題1 次の(1)~(8)について、【 】
内に示した観点から考えて、他と性質の異な
るものを、それぞれ1~5の中から一つずつ
選べ。
(8)【文字】
1 ハングル 2 簡体字
3 アルファベット
4 インドネシア文字 5 タイ文字
=====================
なぜ、答えがインドネシア文字なのか。
お分かりになりますでしょうか。
それは、インドネシアの文字はローマ字であって、
そもそもインドネシア文字というものは存在しない
からなんですね。
ありそうで、ない!(笑)
一方、他の選択肢の文字は存在する。
従って、正解は4番と。
「実際にない文字を選択肢に入れるなんて、
きったねー!」
そう思われるかもしれませんね。
知っていれば何でもない問題ですが、知らないと
本当に分からなくなる問題です。
通信講座の模擬問題では、時々こうしたダミー選択肢を
意識的に入れています。
どうしてかというと、実際の検定試験にも時々
「そもそもそんなものはない。」
「そんな専門用語、嘘っぱち。」
といった、いわゆるダミー選択肢が出題されるからです。
これを知らないと、試験中に、
「えっ! こんな専門用語聞いたことない。
超マイナーな問題が出た!!」
と泡を食ってしまうわけです。
そういった出題者側のダミー選択肢にも惑わされない
ようにするということも、
検定試験に合格するには大事なことなんですね。
「検定試験でダミー選択肢にやられた!」
本番でそんな思いをしないためにも、
基本的な事項を今一度しっかり押さえて
おきましょう。