検定試験出る問シリーズ(10)-口腔断面図の見方(3)。
前々回から続く、
「口腔断面図の見方」
最終回の今日は、
「両唇が開いているか否か。」
です。
大事なことなので何度も言いますが、
口腔断面図を見るポイントは、主に以下の3点です。
(1)口腔断面図を見るポイント
1.口蓋垂が鼻腔への通り道を塞いでいるか否か
2.舌の形状
3.両唇が開いているか否か
本来は、さらに声帯が震えているか否かも関係する
のですが、最近の検定試験では、そこまでは問われ
ないようです。
■両唇が開いているか否か■
両唇が開いているか閉じているかも、
子音を特定する大きな手掛かりになります。
基本的には、口蓋垂が鼻腔への通り道を
塞いでいれば、
呼気は口から出るわけなので両唇は通常
開いています。
また、口蓋垂が鼻腔への通り道を塞いで
いなければ、
呼気は鼻から出ますので、両唇が開いて
いようがいまいが通常関係ありません。
ただし、パ行の子音[p]・バ行の子音[b] のように、口蓋垂が鼻腔への通り道を塞いで、
なおかつ両唇をいったん閉じて(その後
破裂させて)出す子音もあります。
また、マ行の子音[m]は調音点が両唇なので、
呼気が鼻腔から抜けるとしても両唇は閉じて
いるわけです。
口腔断面図を克服すれば、試験II問題3が
一気に
>>得点源<<
になります。
もちろん、学習者に音声指導する際にも
この口腔断面図での説明は有効です。
「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分。」
頑張ってくださいね。