検定試験に合格するための3つの暗黙知(その2)
検定試験まで、あと53日。
今年受験の方、試験勉強は順調ですか。
前回に引き続き
「検定試験に合格するための3つの暗黙知」
をご紹介いたします。
第2回の今日は、
「検定合格に必要な学習時間は、1000時間。」
です。
膨大な出題範囲と、20%前半の合格率という
難関な日本語教育能力検定試験を突破する
ためには、
私は常々1000時間の学習時間が必要と言って
きました。
もちろん、時間だけで語れるものではあり
ませんので、これはあくまでも目安です。
ですが、多くの合格者の方や私の実体験から
考えると、
やはり1000時間は極めて妥当で現実的な数字
です。
よく420時間と言いますが、それはあの膨大な
出題範囲を一通り勉強するのに必要な時間と
考えるのが妥当です。
一瞥ですべて理解し記憶できるのであれば
それぐらいの学習時間でいいですが、
私を含めた凡人は、何度も何度も復習したり、
分からない所を調べたりしないと身につかない
ので、
やはり1000時間は必要なのです。
1000時間の学習量とは、
(土日・祝日休みなく学習するとすると)
半年であれば、約5.6時間/日。
1年であれば、約2.7時間/日。
1年半であれば、約1.9時間/日。
2年であれば、約1.4時間/日。
という計算。
要は、これだけの量の学習をする覚悟が
ありますか、という話なんですね。
「1日3時間近くも試験勉強なんて、無理。」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実際にプロ教師になって
授業を担当するとなると、
1時間の授業準備に2~3時間かかるなんて
ざらです。
ましてや、週に数コマ授業を担当したと
なると、
授業も含めて、毎日4時間から5時間
日本語教育に時間がとられるのが普通です。
そう考えれば、1日に3時間試験勉強に
あてるというのは、
将来、自分のライフスタイルに日本語教育を
組み込んでいくための、
1つの準備作業ということもできるわけです。
もちろん、たとえ3時間勉強したとしても、
中身の薄い勉強では効果は期待できません。
しっかり集中して、中身の濃い勉強を継続的に
進めなければいけません。
いかがでしょうか。
厳しいと感じられたかもしれませんが、
これが現実です。
そして、合格した方はこの現実に真正面から
真摯に向き合い、ひたむきに努力を続け、
結果、栄冠を勝ち取った方です。
ぜひ、そういう方々と同じ側に立って
全力で頑張っていただきたいと思います。