若い学習者のマンガの話題についていけません。どうしたら。。。
先日のセミナーで、ご年配の女性の参加者の方から
「若い学習者のマンガの話題についていけません。
鉄腕アトムぐらいならまだわかるのですが。
マンガの話題についてくために、どんな勉強を
したらいいでしょうか。」
といったご質問を頂戴いたしました。
こういうお悩みをお持ちの方、実は結構多いのでは
ないかと思います。
なので、私の回答をここでシェアしますね。
結論から言いますと、
マンガの話題について、新たに勉強する必要は
まったくありません。
知らなくていいんです(^_^)
そもそも、学習者だって、一世代も二世代も
上の教師に
自分たちの好きなマンガの話題についてきて
もらおうなど期待していません。
でも、関心を持ってもらうと嬉しい。
じゃ、どうすればいいか。
学習者に聞けばいいんです。
「金さんの好きなマンガって何?」
「へえ、それ私知らないんだけど、
どんなストーリー?」
「そのマンガのどういうところが
おもしろいの?」
「そのマンガの主人公って、どんな人?」
そうやって、学習者にどんどん聞けばいいんです。
そしたら学習者は、喜んでいろいろ日本語で
話してくれます。
そうすることで、学習者にとっては意味のある
日本語の練習になるし、
教師にとっては、マンガの知識が得られるいい機会
になるのです。
その際、大事なことは、学習者が喋ったら
必ずその直後に、
「へえ、おもしろそうだね。」
と言うこと。
おもしろく感じなくても、とにかく
「おもしろそうだね」と言ってください。
そしたら、学習者は「自分を受け入れてくれた。」
と思って、じゃんじゃん話してくれますし、
自分も言葉に表すことで不思議に「これはおもしろい」
と思えるようになります。
そうすると、相乗効果で会話がじゃんじゃん弾み、
ますます
学習者にとっては意味のある日本語の練習になり、
教師にとっては、よりたくさんのマンガの知識が
得られるとなるわけです。
普段の授業と切り離して、家でマンガの専門書を
読んで勉強する必要はまったくないんですね。
大事なことは、オープンマインド。
そして、聞き手に回ること。
何にでも興味関心を持って接すれば、
特別な勉強などしなくても、勉強できるのです。