どうしてカメはウサギに勝てたのか。

篠崎書庫から。

上坂徹『ビジネスマンのための新しい童話の読み方』飛鳥新社
http://amzn.to/2hfkQNJ

 

誰もが知っている童話を、独特の切り口で解説した
目から鱗の良書です。

 

ちなみに、著者である上坂徹氏は、ブックライターとして
数々の著書を出されています。

 

上坂徹
http://uesakatoru.com/profile/

さて、この本の最初に「ウサギとカメ」の話が
紹介されています。

 

その中から一部引用。

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あるとき年配の元経営者に取材をしていて、
突然こう問われたのでした。

「上坂さん、どうしてウサギはカメに負けたか
知っていますか」
「いや、それはウサギが油断して寝てしまった
から、ですよね」
「そんなふうに言われていますが、実はそうで
はないんです。
では、そもそも、どうしてウサギは寝てし
まったと思いますか」

何を言われているのか、よくわかりませんでした。

この童話はあまりに有名なために、私自身も深く
考えたことがなかったからです。

どういうことか。

ウサギとカメでは、「見ているところ」が違って
いた、というのです。

そしてこれが、レースの結果を決定づけていたと。

ウサギは何を見ていたか。
カメを見ていたのです。

レースの相手のカメを見ていた。

だから、自分より遅いカメを見て、寝てしまった。

 

では一方のカメは何を見ていたか。

レース相手のウサギは見ていませんでした。

だから、ウサギが寝ていても、カメは歩みを
止めなかった。

 

カメが見ていたのは、ゴールだったのです。

 

どうしてカメはウサギに勝てたのか。

ゴールを見ていたからです。

なぜウサギはカメに負けたのか。

カメを見ていたからです。

 

言わんとしていることは、ゴールは何かを
しっかり見極め、競争相手に惑わされることなく、

ゴールを見ることの重要性です。

レースの本質をこそ、しっかり捉えよ、という
ことです。

(中略)

人生においても、やたらに周囲に惑わされてしまう
人がいます。

自分はこうなのに、あの人はこうだ。

あの人はあんなふうなのに、自分はこうだ。

どうにもこうにも、周りばかりが気になってしまう。

しかし、比較をしたところで、どこにも
辿り着けないのです。

 

ウサギとカメの物語を、

「周囲に惑わされずに、ゴールをこそしっかり
見つめよ」
「本質をしっかり見抜け」

と読んでみれば、新しい視点が得られます。

(pp.17-21)

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私たちの前には、常にたくさんのハードルや
プレッシャーが存在します。

 

検定試験の勉強に限って言っても、

・日々の勉強のノルマ
・勉強仲間の学習状況
・難しい学習項目
・模擬試験とその結果
・専門書や教材の値段
・セミナー等の受講料

などなど。

 

そして、日々の学習のノルマがうまく
こなせては、合格したのように喜び、

模擬試験の結果がうまくいかなくては、
試験に落ちたかのように憂う。

 

喜びに浸れば、おのずと油断が生じ、
憂いに埋もれれば、諦めに傾く。

 

しかし、目の前のハードルはあくまでも
プロセスであって、ゴールではありません。

 

自分にとって、ゴールとは何か。

 

それをしっかり見極めれば、目の前の
ハードルが、

乗り越えるべきものか、それとも、
避けるべきものかが見えて来る
のではないでしょうか。

 

自分にとってのゴール。
それは、人それぞれでしょう。

 

しかしながら、優れた日本語教師を
目指すのであれば、

「学習者に喜ばれ、学習者の日本語力を
引き上げる授業をする。」

ということは、多くの方に共通した、
(ある種終わりのない)ゴールでは
ないでしょうか。

 

もちろん、そのノウハウを知ることは、
現職の日本語教師にとっては大いに意味の
あることですが、

これから日本語教師を目指そうという方、
そしてそのために検定試験の勉強をしている
という方にとっても

それを知ったうえで勉強をするのと、

それを知らずに、ただただ目の前の専門用語を
頭の中に放り込むだけでは、

その活動の意味も方向性もまったく違うはず
です。

 

「自分にとって、ゴールとは何か。」
「今の活動・認識の方向性に間違いはないか。」

そして、そもそも

「検定試験の勉強が、現場でどう活きるのか。」

を知る上で、下記セミナーを活用していただければ
幸いです。

 

残席5です。

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「絶対盛り上がる!中級会話授業ワークショップ」

◆日 時 : 8月10日(金)13:00‐16:30

◆会 場 : 株式会社アイ・コミュニケーション
セミナールーム
東京都千代田区神田小川町2-1
KIMURA BUILDING(キムラビルディング)
5階
◆アクセス:https://www.kanjifumi.jp/

◆主な内容:
なお、内容は都合により変更になる場合があります。

▼だから会話の授業はやりづらい
▼「ハードル競争式会話授業」とは
▼ハードル競争式会話授業の実際
▼「ハードル競走式会話授業」の基本
▼「ハードル競走式会話授業」の理論
▼ワーク1‐場面設定のネタ出しをしよう!
▼ハードルの設定
▼ワーク2‐ハードルを設定しよう!
▼ロールカードとは?
▼ロールカード作成のポイント
▼ワーク3-ロールカードを作ってみよう!
▼授業の進め方の例
▼このツッコみが学習者を鍛える!
▼ワーク4-授業シミュレーションをしよう!
▼評価のポイント
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◆定 員 : 12名

◆受 講 料: 一 般:10,800円(税込)
会 員: 8,640円(税込)

なお、「会員」とは、篠研の検定会員(プレミ
アム会員、正会員、閲覧会員)および「教え
て!」会員(正会員・閲覧会員)をいいます。
「一般」とは、上記サービスをご利用でない方
を言います。

◆備 考:
当日、セミナーの様子を撮影し、後日動画教材
として販売する予定です。参加者の方は極力撮
影しなようにいたしますが、予めご了承くださ
い。

参加ご希望の方は、下記フォームに必要事項を
ご記入の上、本メール返信にてお申し込みくだ
さい。

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「絶対盛り上がる!中級会話授業ワークショップ」
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