いたずらにテクニックに走るよりシンプルな本質の追求を。

大路魯山人が書いた文章に「料理芝居」
というのがあります。

 

北大路魯山人「料理芝居」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/50007_37756.html

 

この文章の冒頭に、このようなことが書かれています。

========ここから==============

良寛は「好まぬものが三つある」とて、歌詠みの歌と書
家の書と料理屋の料理とを挙げている。まったくその通り
であって、その通りその通りと、なんべんでも声を大にし
たい。料理人の料理や、書家の書や、画家の絵というもの
に、大したもののないことは、われわれの日ごろ切実に感
じているところである。

========ここまで==============

本文をご覧いただければわかりますが、

魯山人は、上記3つが悪いのは、それその
ものが原因ではなく、

「名優の名技」

ではないからだ、「大根役者」だからだと
言っています。

 

であれば、この「名優」と「大根役者」の違いは
何でしょうか。

 

思うに、

「テクニックに走りすぎているか、シンプルに本質を
突いているか、の違いではないか。」

と思います。

 

例えば、会話の授業をするとします。

 

●●教授法だとか●●アプローチ、●●メソッド
といった高度な理論や流行りのテクニックを
駆使し、

「どうだ!私の授業はすごいだろう!!」

と言わんばかりの授業を展開したとしたら、

学習者は、おそらくそうした教師の態度ばかりが
鼻について、

「先生のやりたいことはわかるけど、なんか嫌。」

ということになるでしょう。

 

それよりもむしろ、

一見地味な感じで、そうたいした技術を使うわけ
でもなく、

ごくありふれた日常の一場面を切り取ってきては、

「この言葉は、こんなときに使えばいいよ。」

と、その言葉の本質を突いた場面提示を軽くポンと
出すような授業をする。

 

そして、学習者はおそらく何の抵抗感もなく、

(どうかすると、教師の存在すらさほど感じることなく)

その表現を、まるでコップの水でも飲むかのように
スッと理解する。

これこそ私たち教師が目指す方向ではないかと思います。

 

日本語教師として、様々な理論や指導スキルを
知っておくということは大事です。

ですが、それを使うことが授業の目的ではありません。
指導技術は、あくまでも手段。

 

いたずらにテクニックに走ることなく、

その言葉の本質をシンプルに突いた指導を
心がけていきたいと思います。

 

今回のワークショップは、難しい理論は
何ひとつありません。

 

ですが、

「確かにそうすれば、会話が弾むし、
会話力が身につくよね。」

そんな内容となっています(^_^)

=======================

「絶対盛り上がる!中級会話授業ワークショップ」

◆日 時 : 8月10日(金)13:00‐16:30

◆会 場 : 株式会社アイ・コミュニケーション
セミナールーム
東京都千代田区神田小川町2-1
KIMURA BUILDING(キムラビルディング)
5階
◆アクセス:https://www.kanjifumi.jp/

◆主な内容:
なお、内容は都合により変更になる場合があります。

▼だから会話の授業はやりづらい
▼「ハードル競争式会話授業」とは
▼ハードル競争式会話授業の実際
▼「ハードル競走式会話授業」の基本
▼「ハードル競走式会話授業」の理論
▼ワーク1‐場面設定のネタ出しをしよう!
▼ハードルの設定
▼ワーク2‐ハードルを設定しよう!
▼ロールカードとは?
▼ロールカード作成のポイント
▼ワーク3-ロールカードを作ってみよう!
▼授業の進め方の例
▼このツッコみが学習者を鍛える!
▼ワーク4-授業シミュレーションをしよう!
▼評価のポイント
▼授業ネタを一気に増やそう!
▼この参考書・教材でスキルアップ!

◆定 員 : 12名

◆受 講 料: 一 般:10,800円(税込)
会 員: 8,640円(税込)

なお、「会員」とは、篠研の検定会員(プレミ
アム会員、正会員、閲覧会員)および「教え
て!」会員(正会員・閲覧会員)をいいます。
「一般」とは、上記サービスをご利用でない方
を言います。

◆備 考:
当日、セミナーの様子を撮影し、後日動画教材
として販売する予定です。参加者の方は極力撮
影しなようにいたしますが、予めご了承くださ
い。

参加ご希望の方は、下記フォームに必要事項を
ご記入の上、本メール返信にてお申し込みくだ
さい。

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「絶対盛り上がる!中級会話授業ワークショップ」
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