講座・セミナーの選び方－なぜ講師が受講生を鼻であしらうのか。

先ほどのT.K様のコメント

> その前に色々セミナーいったりしていましたが、質問しても
> 著名な講師に鼻であしらわれたことがあって信用できません
> でした。

 

繰り返しになりますが、私もこれまで何人もの方から
同じようなことで相談を受けたことがあります。

 

あらかじめ申しておきますが、養成講座やセミナーに
登壇なさる先生方には、著名かどうかに関係なく、

ものすごくしっかり準備をなさって、圧倒されるほど
熱心に講義をしてくださる方ももちろんいらっしゃい
ます。

 

また、人間対人間ですので、正直「相性」というのも
あります。

 

それを踏まえたうえで、

「なぜ、中には受講生を鼻であしらうような態度をとる
講師がいるのか。」

についての理由、

そして、

「講座・セミナーの正しい選び方」

について私見を述べますね。

 

まず、受講生を鼻であしらってしまう理由として
考えられることを挙げてみます。

 

１．そもそも検定試験について知らないし、興味もない。

驚くべきことかもしれませんが、大学教員のほとんどの
方は、検定試験について知らないし、興味もありません。

なぜなら、検定試験は基本的に研究対象にはならない
からです。

大学教員は、基本的に研究者なので研究以外に興味は
ありません。

中には、検定試験など受けたこともないという方も
いらっしゃいます。

「自分の専門分野については話せるが、それ以外は
検定試験の出題傾向も含め、よく知らない。

ただ頼まれたからやってるだけ。」

そうなると、ことさら検定試験対策を熱を入れてやろう
とは思えないのです。

２．検定試験対策講座に労力を振り分けられない。

特に著名な先生になると、大学での業務やご自身の
研究活動に加え、

研究会や学会の役員としての業務、
他の講演やセミナーの講師、

さらには執筆活動など多忙を極めています。

 

そうすると、必然的に物理的に検定試験対策に労力を
振り分けられないという状況に陥ります。

 

物理的に限界なのです。

 

例えば、

10の実力があるけど、講座では２～３しか出さない講師と、
実力は７ぐらいだけど、講座でマックス７を出す講師と、

皆さんにとってはどちらがいいですか。

 

おそらく後者ではないでしょうか。

つまり、「著名な先生だからいい。」とは、必ずしも
言えないのです。

 

３．研究レベルの知的水準で物事を考えてしまう。

大学の教員は普段研究活動を行っているため、
その水準の知的活動に慣れています。

そして、それがいつの間にか、ご自身の中でも
「常識的な知的水準」となることがあります。

 

そういう頭で、養成講座や検定試験の内容を見、

また、それをにわかに理解できない受講生を
見ると、

「この程度のことも分からないのか！」

と無意識に思ってしまうことがあるかもしれ
ません。

 

それが、「鼻であしらう」という態度に出て
しまうのかもしれません。

 

ですが、そういう講師の方でもご自身の専門外だと
検定試験の基本的なことも知らないといったことが
あります。

 

「松本亀次郎って、誰？」

そんな講師の方にお会いしたこともあります。

 

ただ、もっと問題なのは、そうした講師の方が

「専門的知識がない人に対して、分かりやすく
説明するための言葉を持っていない。」

ということです。

 

分かりやすく説明するための言葉を持っていれば、
専門的知識がない人に対しても、ゆとりをもって
対応することができます。

 

ですが、研究活動の分野では、分かりやすく説明する
というトレーニングをする機会は、あまりない。

 

そのため、それ以上踏み込んだ説明ができず、結果、

「この程度のことも分からないのか！」

といった態度に出てしまうのです。

 

ですが、それは初学者なら至極当然のことで、
習いたての方に非はありません。

 

腹を立てる方が間違っていますよね。

他にも理由がありますが、だいたいこんな感じです。

 

では、どうすれば講座やセミナー選びで失敗しないか。
その秘訣は何か。

 

それは、

「実際に利用した人・参加した人の声を聴く。」

ということです。

 

これに勝るものはありません。

 

主宰者のサイトを見てもダメです。

なぜなら主宰者にとって都合のいい情報しか
載せていないからです。

 

講座やセミナー選びで失敗したくないのであれば、
SNSなどから「生の声」を探すことです。

あるいは、リアルに人に会って感想を聞くこと
です。

 

ぜひ、いい講座・セミナーを見つけてくださいね(^_^)