1つ上の立場に立って考えてみる。
仕事を円滑に進めるためには、
組織内のコミュニケーションが
とても大事です。
というと、
「要はどれだけこまめに話すかですね。」
と考える方がいますが、
実は、それは半分あっていて半分間違って
います。
もちろん、こまめに話し合うことは大事。
でも、それだけでは不十分なのです。
例えば、職場の上司(日本語学校であれば
主任の先生とかクラス担任の先生とか)と
話をするとして、
話しても話してもなかなか理解しあえな
かった。
なんて経験ありませんか?
こまめに話し合ったのに、どうして理解
しあえないのでしょうか。
それは、多くの場合、自分の立場だけで
考えるからです。
例えば、
「自分は非常勤講師だから、自分の授業の
ことだけ考えればいい。」
と考えて、クラス担任と話をするとします。
ですが、クラス担任の先生は担当クラスに
関わるすべての先生方を念頭に置いて
判断します。
つまり、思考のスケールが違うわけです。
言い換えれば、同じ思考の土俵に立ってない
わけですね。
これでは、いくら話し合っても平行線を
たどるだけ。
同様に、主任の先生は担当している複数の
クラス全体を念頭に考え、
経営者は、組織全体を視野に入れて考え、
マネージメントしているわけです。
だから、立場の違う人とのコミュニケー
ションをうまく行うためには、
相手の目線の高さで物事を考えなければ
ならないのです。
ですが、これはそういう局面になったときだけ
考えてもうまくいきません。
その思考に自分自身が慣れてないからです。
では、どうすればいいか。
まずは、常に自分より1つ上の立場に立って
物事を考える習慣を身につけることです。
そういう思考習慣が身につけば、相手の意向が
よりスムーズに理解でき、
円滑な組織内コミュニケーションが実現できる
のではないかと思います。