誰でもできることなのに、99%の人はしない。だから勝てる。
「ちょっと頑張れば、ちょっと時間をかければ
誰でもできることだし、
やれば必ず結果がついてくるのに、だれも
やらないなぁ。
あ~、もったいない、もったいない。」
そう思うことが、最近立て続けにありました。
例えば、ある方から、
「eラーニングは、初級の学習者でもできますか。」
といったご質問を頂戴したので、
「やり方次第です。課題はありますが可能性は
あると思います。」
と回答したところ、
「難しそうですね。」
で終わり。
せっかく「可能性はある」とお伝えしているのに
難しそうだと思うや、すぐ頭を引っ込めてしまう。
その壁を越えたら、いろいろな世界が見えて
来るのに、あ~、もったいない、もったいない。
eラーニングコンテンツなんて、本質的なところは
普段の授業の問題作成と同じで、
日本語教師であればだれでもできることなのです。
ぶっちゃけ技術的なことは、専門家に要望だけ
言って丸投げしてもいいし、
私が使ってるMOODLEなんかブログ感覚でいろいろな
ことができるのです。
ただ、ちょっとだけ最初に時間と能力がかかる。
それだけです。
また、今までこんなこともありました。
「『みんなの日本語』を使った初級の授業で
語彙のコントロールがうまくできません。
どうやったら、うまくできるでしょうか。」
というご相談を頂いたので、
「『みんなの日本語』の第1課から第50課までの
導入文型と指導語彙・表現をリストアップした
シラバス表を作ってみるといいですよ。」
とご返事したら、
「それは大変そうですね。普段の授業で手一杯なので
できそうにありません。」
じゃあ、何ができるんだよ!!
私は今、大学の日本語教師養成講座の授業で
受講生に『みんなの日本語』の第1課から第50課
までのシラバス表を作らせています。
これをすると、導入文型の提出の流れや、初級では
どのタイミングでどういう語彙・表現が提出されるか
身体感覚でわかるので、とてもいいタスクなのです。
とはいえ、かかってもたかだか2週間ほどです。
まだまだ日本語教育の素人である学生でも、
2週間で作り上げるのです。
時間をかければ誰でもできる、でもやれば必ず
力になる。
難しいことは何1つない。
しょせんその程度のタスクなのです。
民間の養成講座では、数人で分担して作成させる
ところもあるようですが、
正直言って、それではあまり意味がありません。
全体の流れがつかみにくいからです。
実は、私も駆け出しのころに誰彼に言われる
ことなく、自発的に作りました。
おかげで、作成後は初級コース全体の流れを
踏まえながら授業をすることができるようになり、
当然語彙のコントロールや学習者とのインタラク
ションもスムーズにいくようになりました。
たかが2週間ほどでできることを、どれくらい
時間や労力がかかるかも聞かないで、安易に
「大変そうだからやらない。」
と結論付けてしまう。
それでは、何もモノにはならないです。
そもそも、ちょっと考えてできそうなことなど
すでに誰かがもう当たり前にやっているはずで、
そんなことに人生かけたって
「あえてあなたがやる意味ありますか。」
「それで自尊心が高まりますか。」
「それであなたの価値や株が上がりますか。」
という話。
むしろ、未だ誰もできなかったこと、
やらなかった課題に巡り合った時こそ、
喜ぶべき。
逆に言えば、世の中の99%は、ちょっと難しいと
思うと、すぐに諦めてしまう人ばかりなので、
やり切るのによしんば数年がかかっても、
他人の2倍も3倍も仕事に時間がかかっても、
思った以上に手間暇かかっても、
途中でやめることなく、粛々とし続ければ、
ほどなく周りが勝手に落ちていき、
気がつけば、業界トップ数%、どうかすると
第一人者ということになるのです。
だから、やり続ければ、ただそれだけの理由で
社会に勝てるのです。
であれば、
「自分はあまり頭がいい方じゃない。」
「自分はあまり器用な方じゃない。」
「自分はあまり要領いい方じゃない。」
(悲しいかな、私はすべて当てはまる恥)
という人こそ、
「継続力」「粘り強さ」
を武器にしてみてはいかがでしょうか。
これだけで、絶対に社会に勝てます。
ちなみに、このセミナー。丸2日間。計13時間。
何より「継続力」「粘り強さ」が身につきます(笑)。
(「継続力」「粘り強さ」だけが取り柄の『生篠崎』
が特等席(全席S席)から見られます(笑))