すべては、学習者からの「ありがとう」のために。
「何のために日本語教師をしているんですか。」
と問われれば、私は迷うことなく、
「学習者から『ありがとう』と言われるため。」
と答えます。
「どんな時、日本語教師を敷いてよかったと
感じますか。」
と問われれば、私はやはり迷うことなく
「学習者から『ありがとう』と言われたとき。」
と答えます。
だから、私は四六時中、
「どうすれば、学習者から『ありがとう』と
言ってもらえるような授業ができるか。」
ということばかり考え、思いついたことを
試し、
うまくいけばそれを身体知化するし、
うまくいかなければ、吐き出す。
そして、また思いついたことを試しては、
身体知化したり吐き出したりを、
ただひたすらに繰り返す。
そんなこんなをかれこれ20年繰り返して
います。
結局のところ、日本語教師というのは、
「どうすれば、学習者から『ありがとう』と
言ってもらえるような授業ができるか。」
というのを明けても暮れても考え続け、
仮説検証、PDCAサイクルをぐるぐるぐるぐる
永遠に回し続けられるか、
の1点にかかっていると言えるのです。
このサイクルを回し続けている限りは、
教師としての生きがいややりがいを感じ
続けられるでしょうし、
また、教師として成長し続けていると
考えていいでしょう。
私の場合は、加えて篠研サービスを展開して
いますので、
「どうすれば、会員様から『ありがとう』と
言ってもらえるようなサービスができるか。」
と四六時中考えて続け、試行錯誤をし続けて
いるわけで、
そんな私が、検定会員の方から下のような
お便りを頂戴すると、
もう涙が出そうなほど感激するのです。
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篠崎先生
毎回、先生の講座を拝読し、「目からうろこ」です。
今回の中級の語彙導入では、自身の反省しかり!
いつも「こんなにたくさんの語彙、どうやったら
制限時間内に導入できるのか…」と思ってはおり
ましたが、
その先の工夫が足りなかったことを反省しました。
関連性や例文、似たような語彙を並べて入れて
みる…など、
いろいろ方法は無限にあるのかもしれませんね。
ありがとうございました。
いつも学生の目線に立って日本語を観察する、
理解しやすい教え方を考えて工夫する。
基本ですね。
たまに(ほんとうに、たまにですが!(*^。^*)
授業が終わった後、学生が「わかりました!!」
と笑顔で言ってくれたときの喜びは、
仕事のモチベーションをマックスに上げてくれ
ます。
だから、この仕事やめられないって思います。
これからも、先生の講座や演習をしっかりやって、
10月の試験、頑張りたいと思います。
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何年も日本語教師をしていると、次第に仕事が
作業になり、
新鮮さも失われ、マンネリ化するかもしれません。
ですが、そういうときこそ
【すべては、学習者からの「ありがとう」のために。】
と心に唱えて、授業に臨んでみてはいかがでしょうか。
にわかに驚きと発見と感動と納得と深い相互理解に満ちた
授業になるでしょう。