キーワード解説「せ」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

折衷法(せっちゅうほう)

ある程度の媒介語の使用を認めた直接法。

現在の日本語教育では、国内の多くの教育機関はもちろんのこと、海外教育機関の特に会話授業においては、直接法が採用されています。

ただし、媒介語を一切使わない純粋な意味での直接法は、学習効率が必ずしも高くないことから、採用しているところは比較的少ないのが現状です。

例えば、基本的には直接法ベースでコースデザインを行いながらも、各国語訳がついた教材を使ったり、必要に応じて教師が授業中に学習者の母語を使ったりするなど、学習者の状況や学習効率を考慮してより柔軟に授業運営をしているのが現状です。


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