キーワード解説「ら」

これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。

ラングとパロール★

ソシュールが提案した用語。言語には成員全員に共通する一般規則としての普遍的側面(ラング)と、個々の成員が実際に表現した個別的側面(パロール)という2つの側面があるという考え方。

例えば、「頭がガンガンする。」と発音する場合、この「ガンガン」の「ガ」は有声軟口蓋破裂音で発音するのが正しい発音の仕方です。これをラングとすると、たまたま風邪をひいて喉に力が入らない時に、有声軟口蓋摩擦音で発音されることをパロールと言います。つまり、言語の共通するラング(文構造、文法体系、語彙、発音)を基にその時その場限りに発話であるパロールが生み出されるという考え方です。


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