キーワード解説「に」
これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。
認識動詞構文(にんしきどうしこうぶん)
「思う」「考える」といった人間の認識に関わる動詞を文末に置いて、話し手の認識のあり方を述べる構文のこと。
例:私は、あの人が犯人だと思う。
みんなあの人が犯人だと思っている。
今結論を出すのは、時期尚早であると考える。
さらに、「~と思う」は主語に一人称しかとることができませんが、「~と思っている」は三人称も取ることができるという特徴があります。
(1)( 私 *彼 )はあの人が犯人だと思う。(*は非文を表す。)
(2)( 私 彼 )はあの人が犯人だと思っている。
なお、二人称については、疑問文の場合「~と思う」「~と思っている」のどちらを用いても構いません。
(3)あなたは、あの人が犯人だ( と思う と思っている )んでしょ?
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