キーワード解説「け」
これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。
形容詞(けいようし)
品詞の一つ。自立語で活用をし、人や事物の属性や人の感覚・感情を表し、語末が「い」で終わるもの。文の述部を形成したり、名詞を修飾する機能を持つ。
日本語教育では、語末が「い」で終わることから、一般に「イ形容詞」と呼ばれています。
イ形容詞には、文末で用いられる文末用法(叙述用法。述定。例(1))と名詞を修飾する連体用法(名詞修飾用法。装定。例(2))という2つの用法があります。
(1)あの山は高い。
(2)あの高い山は富士山です。
また、形容詞には、人や物の属性(性質・特徴)を表す属性形容詞(「大きい」「細い」「青い」など。)と、人の感覚・感情を表す感覚・感情形容詞(「楽しい」「悲しい」「うれしい」など。)があります。
文法的な違いは、属性形容詞は人称制限はありませんが、感覚・感情形容詞には、人称制限があることです。
(3)私/あなた/彼は、大きい。
(4)私/*あなた/*彼は、うれしい。(*は非文を表す。)
下の例のように、感覚・感情形容詞を2人称で使えるのは疑問文だけです。3人称で使うためには推量を表すモダリティー表現を付加しなければなりません。
(4a)あなたはうれしいですか。
(4b)彼はうれしそうです。
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