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2023年9月27日 / 最終更新日時 : 2023年9月27日 篠崎大司 き

逆成（ぎゃくせい）

既存の語の本来派生語尾ではない部分を、まるで派生語尾であるかのように考え、その語末を取って作る造語法。 例えば、「目論む」は、もともと「目論見る」の連用形「目論見」の「見」をまるで「～・む」で終わる動詞の連用形「～・み」であるかのように考えできた語です。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2023年9月22日 / 最終更新日時 : 2023年9月22日 篠崎大司 き

基礎語彙（きそごい）

ある分野において優先順位の高い語の集合のこと。 学術的判断から主観的にリストアップされます。 例えば「上代」や「元禄文化」といった語彙は、日本文化や日本文学を専門としている学生や研究者にとって、学術的重要度の高い語彙であるため、基礎語彙としてはかなり上位にランクされます。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2023年9月22日 / 最終更新日時 : 2023年9月22日 篠崎大司 き

基本語彙（きほんごい)

使用頻度が高く、使用範囲が広い語の集合。 客観的データによってリストアップされます。 例えば、「私」や「食べる」といった語彙は、日常生活において非常に頻繁に用いられる語彙であるため、使用者の属性や専門、社会的地位に関係なく基本語彙の上位にランクされます。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2023年8月23日 / 最終更新日時 : 2023年8月24日 篠崎大司 き

共時態（きょうじたい）

特定の時代の状態を示す言語のありよう。 例えば、現代日本語の「買う」は、時代と共に「カフ」から「カウ」に変化しました（通時的）。 一方、現代においては、「買う」の過去形は関東では「カッタ」、関西では「コータ」という異なる語形が用いられています（共時的）。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2018年4月3日 / 最終更新日時 : 2018年4月3日 篠崎大司 き

共同発話（きょうどうはつわ）

複数の話者が１つのまとまりをもった発話を作ること。先取り発話と割り込み発話があり、日本人の会話などによくみられる。 例：　Ａ：集合時間に間に合わないと思って急いで行ったら 　　　Ｂ：誰もいなかったんでしょう。（先取り発話） 　　　Ａ：昨日のドラマ、　　　　　　　　　　　すごくおもしろかった。 　　　Ｂ：　　　　　　　それ、私も見た、見た。（割り込み発話） ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年12月4日 / 最終更新日時 : 2022年2月21日 篠崎大司 き

記憶ストラテジー（きおくすとらてじー）★

記憶するために行われる学習方略。 具体的なストラテジーとしては「知的連鎖を作る」「イメージや音を結びつける」「繰り返し復習する」「動作に移す」があります。 出典：レベッカ・L・オックスフォード(1994)『言語学習ストラテジー－外国語教師が知っておかなければならいこと』凡人社 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年12月4日 / 最終更新日時 : 2022年1月23日 篠崎大司 き

共有基底言語能力モデル（きょうゆうきていげんごのうりょくもでる）★

Common Underlying Proficiency：CUPモデル。 母語と第二言語の関係を相互に依存した存在とするもの。カミンズ提唱。 共有基底言語能力モデルは、二つの言語能力には共通する部分があり、相互に依存する関係にあるという考え方です。 従って、母語を理解する能力は第二言語を理解する場合にも転用されると考えることができます。 一方、分離基底言語能力モデルは、​たとえて言えば、二つの異なる風船が頭の中にあり、それぞれの風船に異なる言語が別々に含まれているという考え方です。従って、母語は、第二言⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年9月13日 / 最終更新日時 : 2021年6月3日 篠崎大司 き

機能シラバス（きのうしらばす）★

言語の持つ機能を中心に構成されたシラバス。 コミュニカティブアプローチの中心をなすシラバスです。例えば、「依頼する」の項目であれば「～てください」「～てくれ」「～て」「～ていただけませんか」などが含まれることになります。従って、同じ機能を持った表現をまとめて学習する場合に有効です。 ＜機能シラバスの例＞ 依頼する、同意する、提案する、引き受ける、反対意見をいう ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年6月22日 / 最終更新日時 : 2021年4月16日 篠崎大司 き

協調の原理（きょうちょうのげんり）★

正確な​意思伝達を行うための４つの公理。英国の言語哲学者グライス（P.Grice)提唱​。​ グライスの協調の原理 １．量の公理（Maxim of Quantity） 必要な情報を与え、不必要な情報は与えるな。 ２．質の公理（Maxim of Quality） 真実だけを述べ、嘘や根拠のない情報は与えるな。 ３．関係の公理（Maxim of Relation） 関係のある情報のみ与えよ。 ４．様態の公理（Maxim of Manner） 明快な言い方をせよ。不明瞭・曖昧な表現は避け、簡潔に順序立てて述べよ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年5月31日 / 最終更新日時 : 2017年5月31日 篠崎大司 き

機種依存文字（きしゅいぞんもじ）

環境依存文字（かんきょういぞんもじ）とも。パソコンの各機種に依存し、互換性のない（他機種で変換されない）文字のこと。 コンピュータの機種によっては異なる文字コードが採用されているため、場合によっては文字が正しく表示されない現象（文字化け）を起こすことがあります。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年5月15日 / 最終更新日時 : 2017年5月15日 篠崎大司 き

機能動詞（きのうどうし）

「（さそいを）​かける」「​（連絡を）​とる」「​（考慮に）​いれる」「​（においが）​する」のように実質的な意味を名詞にあずけて、みずからはもっぱら文法的な機能をはたす動詞。 こうした表現形式にする利点として、次のように動作性名詞に修飾成分を付加することで表現をより豊かにすることができる点にあります。 （例１）なにか　においが　する。 （例２）なにか　鼻を激しく突くような　においが　する。 この点について村木(1991)​は以下のように指摘しています。 ​「​こうした動作性の名詞と機能動詞の結合した表現⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年4月26日 / 最終更新日時 : 2021年3月28日 篠崎大司 き

逆行同化（ぎゃっこうどうか）★

発音する​際に、後続の音に影響されて変音する現象のこと。 例えば、「あんま」という言葉の場合、「ん」（）の音は、直後に来る「ま」（）の子音がのため、「ん」の発音として最も言いやすいが選ばれて（＝決定されて）います。しかも、影響の向きが「ん」←「ま」と、読む（あるいは発音する）順番である「あ」→「ん」→「ま」とは逆の向きになっています。​このような発音上の変化を逆行同化というわけです。​ ⇒ 続きを読む | Share it now!

2017年1月30日 / 最終更新日時 : 2017年2月4日 篠崎大司 き

危機言語 ​（ききげんご）

近い将来その言語の使い手を失うことで消滅していくことが予想される言語​。​ 言語学者のマイケル・クラウスの推定によると、​全世界で存在する6000以上の言語のうち3000語以上（50％）もの言語が消滅しかかってると言われます。 ​日​本においても、アイヌ語や琉球諸語（奄美語、国頭（くにがみ）語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語）、八丈語が危機言語としてUNESCOに指定されています。 21世紀には世界の言語総数の90％にあたる3600～5400もの言語が絶滅の危機にさらされるともいわれています。 ⇒ 続きを読む | Share it now!

2016年1月15日 / 最終更新日時 : 2018年12月28日 igarashi き

教育漢字（きょういくかんじ）

小学校卒業までに習得すべきとされる1006字の漢字のこと。「学習漢字」ともいう。小学1年から6年まで学ぶべき漢字は定められている。 日本語教育との関連で言えば、この教育漢字は日本語能力試験2級（漢字1000字）レベルに相当します。 なお、学年別漢字配当表については、下記サイトを参照してください。 文部科学省>学習指導要領「生きる力」>別表　学年別漢字配当表 ⇒ 続きを読む | Share it now!