キーワード解説「へ」
これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。
並列助詞(へいれつじょし)
助詞の中で該当する要素を一部、または全てを列挙する際に使う動詞。
並列助詞には、「と」(例:佐藤と鈴木がやってきた。)のように該当する要素をすべて列挙する全部列挙型、「や」(例:佐藤や鈴木がやってきた。)や 「とか」のように該当する要素の一部を列挙する一部列挙型、「か」(佐藤か鈴木がやってきた。)や 「なり」のように該当する要素を選択的に列挙する選択列挙型、「に」(例:佐藤に鈴木がやってきた。)のように該当する要素を累加的に列挙する累加列挙型があります(日本語記述文法研究会(2009)『現代日本語文法2 第3部格と構文 第4部ヴォイス』p.112)。
また、「と」「とか」「や」は、一文中で複数回用いることができますが、「か」は二者択一のため一文中で一度しか用いることができません。
例1 りんごとみかん。
例2 りんごかみかん。
例3 りんごとかみかんとか。
例4 りんごやみかん。
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