苦手問題を1つ1つ潰し「1日1点」積み上げる。
検定試験まで、あと2か月。
今の皆様の状況は、おそらく手元の
参考書なり問題集なりを
3回~5回は繰り返し読み込んだと
いったところでしょうか。
「知識は漆塗り」
といいます。
いかに優れた参考書でも、通り一遍
読んだぐらいでは、到底頭には入り
ません。
何度も何度も読みこなし、線を引き、
マーカーで塗り、メモを書き、
そして、そのメモを再度読み直す。
そうやって繰り返し繰り返し知識を
脳内に刷り込ませていくことによって、
輪島塗のような輝きを放つように
なるのです。
通信講座「篠研の日本語教育能力検定
試験対策」でも、
会員様には3,000枚にも及ぶ講義資料を
5回は繰り返し読んでいただくように
勧めています。
誰のためでもなく、それがご本人に
とって一番合格に近づく方法なんで
すね。
そして、そうした反復学習をこれまで
愚直に続けられてきた方は、それでも
きっと、
「う~ん、何回やっても間違っちゃう
んだよなぁ、この問題。」
「あら、前もこの専門用語思い出せ
なかった。」
そんな「知識の穴」に気づかれるので
はないでしょうか。
それは決して悪いことではなく、
むしろ、
「苦手分野・問題がかなり絞れてきた。」
ということで、とてもいいことなのです。
しかも、この「知識の穴」はだいたい皆
同じで、
しかも、そういうところが試験に出題
され、
そこで合否が決まるのです。
ですので、これからすべきことは、
いたずらに新しい問題集や参考書に
手を伸ばさず、
今までやってきた参考書や問題集の
「何度覚えても忘れてしまう事項」や
「何度やっても間違えてしまう問題」を
英単語カードや京大カードの書き、
書いたものをリングにまとめ、
それをいつも肌身離さず持って、
隙間時間に取り出して読んで覚える。
そして、覚えきったカードはリングから
外して机の中にしまっておき、
手元には常に覚えていないカードを
もって、繰り返し読んで覚える。
そうやって、苦手問題を1つ1つ
潰していくことが、遠回りのようで
一番の近道なのです。
1日1点積み上げる。
そういう思いで続けていけば、
試験日までに60点積みあがります。
そして、試験当日は、参考書などは
持っていかず、
そのカードだけを持っていって、
ひたすらそのカードを読んで復習
する。
「知識の穴を全部潰せた!」
そう実感できれば、もう合格した
ようなもの。
頑張ってくださいね。