出題者の息遣いが分かると、検定試験は面白い。

検定試験の過去問研究をしながら、
出題者の息遣いというか、

問題作成の思考プロセスまで
見えてくるようになると、

試験勉強が、俄然おもしろく
なってきます。

例えば、昨日実施した

篠研の「圧巻!令和2年度日本語教育能力
検定試験「試験II」徹底解説オンライン
セミナー」

でも解説したのですが、

昨年の試験II問題2で、初めて

「特殊拍の種類」

という選択肢が出ました。

それまでの問題2といえば、

1.拍の長さ
2.プロミネンス
3.アクセントの下がり目
4.句末・文末イントネーション

この4つの要素で選択肢が構成されて
いたわけです。

ところが、本検定試験も昨年で34回。

出題者もきっと、

「もういい加減、ネタが切れたわぁ。
もう無理!」

って、なったんでしょう。
(あくまでも、篠崎の妄想です(笑))

そこで、新選択肢として考えついたのが

「特殊拍の種類」

と。

しかし、そこで出題者は考えた。

「とはいえ、今までなかった選択肢を
急に出して、

しかも、それが正解になるような問
題をいきなり出題したら、

きっと受験者から、

『今年の試験IIはむちゃくちゃ難し
かった!
今まで見たことがないような問題が
出た!』

と、まるでハチの巣を突いたかのよう
に大騒ぎするだろう。

そうなったら、またいろんな人に頭を
下げにゃならんことになる。

それは避けたい。

そうだ!まずは、それとなく錯乱肢
で出しておこう。

正解は別の選択肢なわけだから、
特に混乱は生じまい。」

(あくまでも、篠崎の妄想です(笑))

そこで、全6問あるうちの3問目の
選択肢cに「特殊拍の種類」を忍ばせ、

しかも、正解はa「拍の長さ」に設定した
と。

「やれやれ。」

しかし、そこで出題者はさらに考えた。

「もし、これで終わったら、試験後、
受験者から

『『特殊拍の種類』という選択肢が
あったが、あれはいったい何だっ
たんだ。
今年はたまたま正解にならなかっ
たが、来年出題されたらどうすれ
ばいいのか。
このままでは対策の打ちようがな
いじゃないか!」

という声が出ないとも限らない。

そんな批判が高まれば、また、いろ
んな人に頭を下げにゃならんことに
なる。

それは避けたい。

そうだ!3番で選択肢にあげたんだ
から、

最後は「特殊拍の種類」が正解にな
るような音声問題を出題してもいい
だろう。

あまり凝った問題にせずに、聞けば
すぐ

『あっ!これは特殊拍の種類が違う!』

とわかるような問題にすればいい。

まあ、今回はお披露目問題だ。」

というわけで、6番の問題に「特殊拍の
種類」が正解になるような問題をもって
きたと。

(詳細は、令和2年の過去問をご参照
ください。)

以上は、もちろん篠崎の勝手な妄想で
すので、真偽のほどは分かりません。

でも、そんなふうに考えれば、

出題者の息遣いまで透けて見える
ようで楽しくありませんか。

ここまでくれば、もはや問題を解く
というより、

解答を通じた「出題者との対話」。

囲碁や将棋と同じ世界になるのです。

この域までくれば、試験勉強は
俄然面白くなりますし、

もちろん実力もグイグイ伸びます。


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