何気に試験によく出る「クローズテスト」とは。

これまでの日本語教育能力検定試験をみて
みると、

教育現場ではさほどメジャーではないと
思われるのに、

試験にはよく出題される項目というのが
あります。

こういう項目は、日本語教員試験にも出題
される可能性が極めて高いので、チェック
しておく必要があります。

今回扱う「クローズテスト」もその1つ。

クローズテストというのは、主観的テストの
1つで、

まとまった文章の中から、一定間隔で空所を
つくり解答させる形式のテストです。

直近では、令和3年の日本語教育能力検定
試験で出題されています。

例えば、以下のような問題です。

=====================

問題例

問題 下の文章の(  )に入る言葉を入れな
  さい。

 親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして
いる。小学校に居る(  )学校の二階から飛
び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。な
ぜ(  )無闇をしたと聞く人があるかも知れ
ぬ。別段深い理由でもない。(  )の二階か
ら首を出していたら、同級生の一人が冗談に、
いくら(  )、そこから飛び降りる事は出来
まい。弱虫やーい。と囃したからである。
         (夏目漱石『坊っちゃん』)

=====================

一定間隔で機械的に空所を作るので、空所の
中に入るのが、どんな品詞の語彙が、

あるいは、どんな内容の語彙か、

空所を含んだ文章の構造や前後の文脈から
総合的に判断して解答しなければなりません。

なので、受験者の日本語の総合力を問うこと
になるわけです。

ただ、冒頭でお伝えした通り、実際の教育現場
ではあまり活用されていないのではないかと
思います。

私自身、現場では一度も実施したことはあり
ません。

(よく使っているという方はご一報ください。)

どうしてかというと、採点方法が非常にめんど
くさいからです。

採点方法は、以下の3通り。

・Exact Word法(エグザクトワード法と読みま
  す。)

 原文通りの解答のみを正答とし、それ以外を
 誤答とする

・Expert法(エキスパート法と読みます。)
 原文通りでなくても、文脈上問題がなければ
 正答とする

・Criterion法(クリテリオン法と読みます)
 あらかじめ母語話者にも同じテストを行い、
 より多くの母語話者が答えた解答を正答とす
 る

Exact Word法だと、もやは日本語力というより
丸暗記したかどうか。

特別な目的でもない限り、あまり言語学習的な
意義を感じません。

Expert法は、採点者の主観的判断が入ってくる
と思われ、だからこそ主観的テストに分類され
るのでしょう。

ただ、想像するに、学習者の解答の中には、正
誤の判断が微妙なものが少なからず含まれてい
ると思われ、

評価するのがなかなか難しいのではないかと思
われます。

Criterion法は、単純に、よほどの理由がない限
り、たった1つのテストのためにそんな事やっ
てられるか、という印象(笑)

協力者を集めることを想像するだけでもぞっと
します。

ただ、これまでの日本語教育能力検定試験には
何度か出題されてきました。

ということは、日本語教員試験でも出題される
可能性が高いということ。

なので押さえておく必要があります。

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