授業準備の時間を劇的に減らす技術(1)。
「授業の準備にやたらと時間がかかる。」
そういうお悩みをお持ちの方、
とても多いと思います。
非常勤講師をなさっている方であれば、
準備に時間がかかれば、それだけ実質的な
時給が下がることになりますし、
専任の先生であれば、他の業務に支障を
きたすということもあるでしょう。
なので、教師としては、質の高い授業を
行うことと同時に、
短時間に授業準備を済ませるということも、
大事なスキルだと言えます。
しかしながら、実際はどんなにあがいても
どうしても時間がかかってしまう。
特に経験の浅い方であれば、ある程度
時間がかかってしまうのは仕方のない
こと。
かけた時間や労力は、間違いなく教師とし
ての血肉になっています。
ただ、経験の浅い先生やそもそもこれから
教師を目指そうとする方を見ていると、
「そもそも授業の基本的な手順自体をしっ
かり理解していないばかりに、思いあぐ
ねることに時間の多くを使ってしまい、
結果、授業準備に膨大な時間がかかって
しまっている。」
という方が、少なからずいらっしゃるよう
です。
調べものをしたり、教材をつくったりする
ことにかかる時間はなかなか短縮できませ
んが、
「思いあぐねる」時間は、工夫することで
かなり削減することができます。
では、どうしたらいいか。
それは、まさに
「授業の基本的な手順をしっかり
頭に叩き込む。」
ということです。
初級の文型導入であれば、
まずこれをやって、次にこれをやって、
最後にこれをやる。
中級の読解授業も同様に、
まずこれをやって、次にこれをやって、
最後にこれをやる。
そういう基本的な授業の手順、
言い換えれば、授業パターンというものを
脳内に叩き込んでおき、
「困った時には、この参考書!」
というものを押さえておけば、時間の浪費
をかなり削減することができます。
「自分は、レベル別、技能別、活動別の
授業パターンが頭に入っていないな。」
という方は、そういう意味で日本語教育に
関する専門的で体系的な勉強を一度しっかり
なさるといいですね。
その方が、長い目で見るといろいろな意味で
得です。
授業準備を短縮するテクニックは、なかなか
面白いテーマですので、
また次回もお話ししますね^^