応用試験サンプル問題解説1−タスク先行型ロールプレイの長所とは?
「応用試験に合格して
国家資格登録日本語教員
の資格を手に入れたい。」
という方。
第1回の試験の応用試験の合格率
は、概ね6割。
一見、「楽勝」と思われるかも
しれませんが、
受験者のほとんどの方が経過措置
対象者という、
現場を熟知した方であるということ
を考えれば、
やはりしっかり勉強しないと合格
できないと考えるのが妥当です。
「私は基礎試験免除。応用試験だけ
だから、
応用試験対策だけちょこっと勉強
すればなんとかなるだろう。」
そう侮ってはいけません。
応用試験も「必須の教育内容」すべて
から出題されますし、
▼日本語教育の参照枠
▼著作権
▼ICT
など、日本語教員試験になってから
新たに盛り込まれた内容も少なく
ありません。
ですので、
「1から学び直す」
くらいの認識がいいでしょう。
そのためには、まずは
「敵を知り、己を知れば、
百戦危うからず。」
実際の応用試験でどのような問題
が出るのかを知るのが一番です。
令和7年度日本語教員試験の出題内容
及びサンプル問題
https://00m.in/bxtXS
では、サンプル問題が出されています。
そのうち、応用試験は1題。
そこで、今回から5回にわたって応用
試験の解説をしていきます。
今回は、問1。
問題は、中級前半クラスでのロール
プレイです。
ロールプレイというのは、会話活動
の1つで、
2人の学習者にそれぞれ役を与え
(例:客と店員)、
内容の異なる指示書(これをロール
カードといいます)を与えて、
それぞれの役になり切って会話を
させるというもの。
具体的な問題は、上記のサンプル問題
をご覧ください。
で、問1の問題は以下の通り。
問1 この授業のように、文型や表現
の導入よりも先にロールプレイを行
うタイプのロールプレイ(タスク先
行型ロールプレイ)の長所として最
も適当なものを、次の1〜4の中から
一つ選べ。
1 既習項目と未習項目の差が見えや
すいので、効率的に学習できる。
2 決まった表現を使わなくてもよい
ため、文化的なルールの強制を避
けることができる。
3 事前に言語項目を練習する必要が
ないので、学習者の心理的な負担
が軽減される。
4 「言いたいけれどうまく言えない」
というタスクの過程から、表現に
ついての学習者の気づきが促され
やすい。
タスク先行型ロールプレイは、主に中
級以上の学習者に対して行われるタス
クです。
どうして、中級以降の学習者にするか
というと、
中級はすでにそこそこ日本語ができ、
また、学習者も
「自分はそこそこ日本語ができる。」
という自負もあるため、初級のように
語彙・文型導入→文型練習→会話活動
といった授業をすると、
「はいはい、先生、もう分かってます
よ。」
と言わんばかりにだれてしまう。
また、語彙・文型導入→文型練習と
しっかりおぜん立てした授業をすれば
その時はできるのですが、
とっさの会話になると、そもそもその
お膳立てがないので、上手く対応がで
きない。
そこで、そうした学習者の自尊心を
逆手に取り、
なおかつ、とっさの対応力を身につけ
させる目的から、
このタスク先行型ロールプレイをする
のです。
タスク先行型ロールプレイの一番の
狙いは、
「わかっているけど、その場に合った
言い方がとっさにでてこない。」
という気付きを促すこと。
「わかる≠できる」
これが一番の狙いなんですね。
なぜなら、これが強い学習動機を生む
からです。
また、授業では、学習者の「できない」
部分にあわせて必要な表現や言葉を
教えるので、
学習者にとって、非常に満足度の高い
授業になるのです。
従って、答えは4。
となるわけですね。
応用試験も、1つ1つのことをしっかり
理解しておかなければ、正解を導くこと
はできません。
篠研の通信講座の講義資料でも、この
タスク先行型ロールプレイについては
しっかり解説しています。
▼善は急げ。
▼思い立ったが吉日。
▼四の五の言わずに即行動。
新学期が始まる前の今のうちに
始められることを強くお勧めします。
【WEBで学ぶ通信講座
「篠研の国家資格日本語教員試験対策」】
https://www.kanjifumi.jp/