日本語教員試験サンプル問題、なぜ「参照枠」だけ全文掲載か。
日本語教員試験の過去問は、
非公開ですが、
その代わり、サンプル問題が
公開されています。
令和6年度日本語教員試験の出題
内容及びサンプル問題
https://www.mext.go.jp/
注目すべきは、「基礎試験」。
問題1は、これまでの日本語教育能力
検定試験の試験I問題1と同じ一問一答
形式。
特に今までと変わりはありません。
問題は、問題2以降。
サンプル問題では、問題2、問題3、
問題13。
問題2は、日本語指導が必要な児童生徒
に関する問題で、文章題の一部。
問題3は(3)が学習ストラテジー、
(9)がコミュニケーションストラテジー
に関する問題で、
(おそらく)一問一答形式。
そして、問題13は「日本語教育の参照枠」
に関する問題で、文章題。
注目すべきは、問題2と問題13。
いずれも文章題であるにもかかわらず、
問題2は問題文が公開されておらず、
逆に問題13は問題文も含め全文公開です。
なぜか。
本来であれば、あまり手の内を見せると
受験者側で対策が立てられ、
問題の難易度が狂ってくるので、あまり
出したくないはずです。
というのも、文科省は近い将来、日本語
教員試験を年2回実施することを検討し
ており、
試験の難易度が均等になるように、
項目応答理論(IRT)による試験の設計
を考えているからです。
試験対策によって問題の正答率や難易度
のデータが狂うと、制度そのものが崩壊
してしまうんですね。
外国人向けの日本語試験である「日本語
能力試験」とおなじです。
にもかかわらず、「日本語教育の参照枠」
を出題している問題13では前文を公開
している。
なぜか。
結論から言えば、
「日本語教育の参照枠」を日本語教員
試験で必ず出題するからです。
試験の設計の崩壊のリスクより「日本
語教育の参照枠」の普及を優先してい
るからです。
文科省としては、日本語教員試験での
「日本語教育の参照枠」問題の正答率
の増加を、
「日本語教育の参照枠」が受験者、
ひいては日本語教育界に広く認知された
ことのエビデンスとして活用したいと
いう意図があるからです。
これは、あくまでも私の個人的考えです
が、
そう考えでもしない限り、なぜここまで
手の内を見せるのか、理由がありません。
実際、問題文を見てみると、「日本語
教育の参照枠」の重要ポイントがかなり
盛り込まれています。
以下、問題文。
(なお、小文字アルファベット直後の語
彙に下線)
====================
実際に日本語の授業を実施する際には、
コースデザインを行う。調査・分析の段階で
は、学習者や教師、学習環境について把握す
ることが重要である。コース目標の設定、
aシラバスやカリキュラムデザインに関わる
ためである。近年、文化庁によってb「日本語
教育の参照枠」が策定され、その使い方の手
引が取りまとめられた。そこでは、c行動中心
アプローチの考え方に基づく言語能力記述文
(Can do)をベースとしたカリキュラムデザイ
ンの考え方として、dバックワード・デザイン
(逆向き設計)が紹介されている。日本語教師
には学習者の目的・目標に合った内容と教え方
を選ぶこと、学習目標の達成状況を確かめるた
めの評価方法を決めることが求められる。学習
目標の到達度を評価する方法には、「言語知識
を測るテスト」、e「パフォーマンス評価」な
どがある。
=====================
aシラバス
b「日本語教育の参照枠」
c行動中心アプローチ
dバックワード・デザイン(逆向き設計)
上記文章、そしてアルファベット小文字直後
の語彙を見て、
「はい、はい、そのことね。」
といって、関連するキーワードやポイントが
3〜4つ浮かんだ方は、「日本語教育の参照
枠」の知識がある方です。
逆に、
「バックワード・デザイン?何それ?」
という方は、「日本語教育の参照枠」の
知識が不十分、
言い換えれば、日本語教員試験で大きく失点
する、
つまり、不合格になる可能性が極めて高い方
です。
なので、
「今年、何としても日本語教員試験に合格
して、国家資格登録日本語教員の資格を
手に入れたい。」
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『日本語教育の参照枠』
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文科省は
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そして、まだ多くの受験生はこのことを
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▼善は急げ。
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▼四の五の言わずに即行動。
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