「基礎試験≠易。応用試験≠難」にあらず。
日本語教員試験には
▼基礎試験
▼応用試験
という2つの試験があります。
試験ルートの方は両方、
養成ルートの方は応用試験のみに
合格する必要があります。
なので、篠研にも
「(私は基礎試験免除なので)
応用試験対策だけの講座は
ありますか。」
というお問い合わせをよくいただく
のですが、
そういうお問い合わせをいただく
たびに、
「そういう考えだと、おそらく
結果はよくないだろうなぁ。」
と正直思っています。
というのも、
基礎試験、応用試験という名称なので、
多くの方は、
「基礎試験は、基本的な問題が
出題されるから易しい試験。
応用試験は、応用的な問題が
出題されるから難しい試験。」
そういう印象を持たれるからと
推察されるからです。
もちろん、大筋では間違いない
のですが、
ここに出題者と受験者の間に
相当な意識のずれがあると
私は考えています。
というのは、
受験者側からすると、基礎試験、
もっと言うと「基礎的な知識・
技能」を、かなり
「初歩的な内容」
とイメージされているようです。
つまり、出題範囲の各項目の
一番最初に出てくるような内容が
出題されると。
しかし、出題者側は違います。
出題者側がイメージしている
「基礎的な知識・技能」は、
「出題範囲の各項目に低通する
原理原則、本質」
です。
原理原則、本質まで深堀した
内容というのは、
すなわり、応用試験の内容にも
充分対応できる知識・スキル
ということです。
出題者が求めているのは、
そのレベルです。
だから、第1回の日本語教員試験
で基礎試験に合格した方のほとん
どが応用試験に合格したのです。
決して、基礎試験は「初歩的内容」
ではないのです。
それを理解していないで、
「(私は基礎試験免除なので)
応用試験対策だけやればいい。」
と考えると、かなりの確率で撃沈
されると予想されるわけですね。
今回は、養成ルートの数字が出て
いないので、表面化していませんが、
来年、養成ルートの数字が出て
くれば、
このあたりがはっきりわかると
思います。
要は、こうした見えない数字が
見えて、
▼自分に厳しく、しかるべき対策を
打つことができるか。
あるいは、都合の悪いものには
目を伏せて、
▼自分に甘く、都合のいい考えだけ
で行動するか。
で、結果はまったく違ってくる
ということです。
では、今年の絶対合格に向けて
どうすればいいのか。
続きは次回に。