日本語教員試験、篠崎は結果をこう読む(その2)
前回の続き。
令和6年度日本語教員試験実施結果に
ついて
https://www.mext.go.jp/
によると、受験者数3,681人に対し、
基礎試験合格者が323名。
合格率は、実に8.7%。
一方、応用試験は基礎試験合格者
323名中322名。
1名しか落ちていません。
ただ、これだけを見て
「基礎試験は難しい。」
と判断するのは、早計。
主な理由1つは、試験ルート受験の
方は、基本的に独学で、
準備不足の受験生が多かった可能性
が高いということ。
うわべの数字だけを見て判断すれば
必ず見誤ります。
そして、もう1つの理由。
それは、
【養成機関ルートのデータがない。】
ということ。
今回の試験では、登録日本語教員養成
機関が存在しないため、該当者がいな
いからです。
では、この養成機関ルートが実働する
と、合格率はどうなるのか。
ここで仮説を立ててみます。
試験ルートの受験者を3500人とし、
うち300人が合格するとします。
日本語教育能力試験の近年の応募者
がざっくり1万人で、合格率がだい
たい25%なので、
日本語教員試験の試験ルート、養成
機関ルートの応募者合計を1万人、
合格率を25%と仮にしてみます。
その上で、養成講座ルートの合格者
をx人とすると、
(300人+x人)/(3500人+6500人)×100=
計算するとxは2200人。
そうすると、養成機関ルートでの
合格率は、
2200人/6500人×100=約33.8%。
養成機関ルートは基礎試験免除で
応用試験のみ。
にもかかわらず、7割の応募者が
振り落される形となります。
今回、経過措置対象者(すなわち
現職者)で、
基礎試験免除のC・Dルートの合格
率が約6割。
また、両試験受験対象者である
Fルートの合格率が16.5%。
さらに、今回の認定日本語教育機
関制度で、
国内の日本語学校数が相当数減る、
つまり、文科省も急いで登録日本
語教員を増やす必要はない、
当面は経過措置対象者+αぐらい
で考えればいい、
と考えれば、
この養成機関ルート合格率33.8%
は、それなりに現実味のある数字
ではないかと思います。
つまり、日本語教員試験は基礎試
験が難しいわけではなく、
【どのコースを選ぶにしろ、
本気全集中で臨まなければ合格
できない。】
と言えるのです。
少なくとも、そう考えてしっかり
準備をするのが、賢者の判断と
いえるでしょう。
これまでの文科省の動きを見るに、
【中途半端な日本語教師、
中途半端な日本語教育機関は、
これを機に一斉排除。】
を至上命題にしていると強く感じ
ます。
第1回の認定日本語教育機関の
審査結果も申請72に対して、
認定22でしたので。
繰り返しますが、うわべだけの数字
を見て判断すると、必ず見誤ります。
数字の背後にある本質を見極める
ことが重要です。
ただ、逆に言えば、
▼最初から覚悟を決めて
▼中長期計画で
▼間違いのない師、教材の下で
▼倦まず、弛まず、焦らず
受験勉強を続ければ、かなりの
高確率で勝てるということ。
なぜなら、世の中の99%の人は、
▼中途半端な気構え
▼1〜3か月の短期決戦
▼手に取りやすい安い教材
▼熱しやすく冷めやすい
そんなスタイルで勉強するからです。
あとは、あなた様の行動次第です。
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