文科省が『日本語教育の参照枠』啓蒙に躍起の理由。

前回、

日本語教員試験、特に「言語と教育」
の分野は、とにもかくにも

【「日本語教育の参照枠」激推し】

ということをお伝えいたしました。

具体的には、出題範囲である「必須の
教育内容50」のうち、

(20)日本語教師の資質・能力
(21)日本語教育プログラムの理解と実践
(23)コースデザイン
(24)教授法
(25)教材分析・作成・開発
(26)評価法
(27)授業計画
(31)目的・対象別日本語教育法

と、「言語と教育」の半分以上の項目に
この「日本語教育の参照枠」が関わって
いる。

特に、

(21)日本語教育プログラムの理解と実践

に至っては、全編にわたり「日本語教育
の参照枠」の解説。

なぜ、そこまでして「参照枠」推しに
躍起なのか。

理由の1つは、「参照枠」が発表されて
からまだ3年しか経っておらず、認知が
まだ隅々にまで広がっていないこと。

そして、そのことが認定日本語教育機関
の認定結果にもろに出ているからです。

昨日発表された令和6年度1回目認定日本
語教育機関の認定結果は、

・申請機関総数 72件
・認定とした日本語教育機関 22件

と極めて厳しい結果。

これに対して、中央教育審議会生涯学習
分科会日本語教育部会長が以下のような
所見を発表しています。

中央教育審議会生涯学習分科会日本語教
育部会長所見
日本語教育機関認定申請の審査結果につ
いて
https://00m.in/qtesy

==================

今般認定を不可とする決定がなされた又
は申請が取り下げられた日本語教育機関
におかれては、

「認定日本語教育機関日本語教育課程編
成のための指針」や「日本語教育の参照
枠」に対する理解が不十分であることに
起因して、

目的・目標の設定や授業科目の開設、学
習成果の評価方法の設定を含む日本語教
育課程について、

内容が不十分である、あるいは内容に整
合性が見られない等により、

認定基準を満たしていないと判断された
ものが多く見られた。

(中略)

今後新たに認定に向けて申請を検討する
申請者におかれては、

認定日本語教育機関等の法の趣旨を踏ま
え、

関係法令等への理解を深めることをはじ
めとした十分な準備を経た上で申請する
よう強くお願いしたい。

==================

まだまだ「参照枠」の理解が不十分であ
ることを、かなり強く指摘しています。

このことは、文部科学省にとってもかな
り由々しきことです。

なぜなら、「参照枠」の認知や理解が広
がらず、

認定日本語教育機関の認定数が伸びなけ
れば、

政府が進めている留学生受入40万人計画
の受け皿が整わないことになり、

結果、留学生受入が鈍化。

そして、その原因が認定日本語教育機関
の審査の厳しさにあると指摘され、

外部からの外圧がかかれば、

審査制度そのものの崩壊につながりかね
ないからです。

そして、この審査はただ教育機関の代表
者だけが「参照枠」を理解していても意
味がない。

そこで働く全教員に「参照枠」の理念、
そして、具体的な指導ノウハウが浸透し
ていなければダメなのです。

晴れて認定日本語教育機関に認定された
としても、

その後、毎年文部科学省に活動報告をし
なければなりません。

ちゃんと実態が伴っていなければ、指摘
や指導を受けるわけです。

こういう事情があるからこそ、日本語教
員試験においても、

これから日本語教師を目指す方に、現場
に立つ前の啓蒙の一環として、

【参照枠」激推し】

するわけです。

従って、これから日本語教師を目指す皆
さんは、

試験対策としてはもちろんのこと、
現場に立った後のことを見据えても、

【「参照枠」の熟知は必須】

なんですね。

一方で、(前回の繰り返しですが)

これまでの日本語教育能力検定試験の対
策本では、

まったくといっていいほど、しっかりと
この「日本語教育の参照枠」について
記述しているものはない。

まだ全く対応できていない、というのが
現状です。

このままでは、来年の試験に間に合わな
い、

試験合格がおぼつかないのは必至。

そういう切羽詰まった背景があるから
こそ、

この度篠研では緊急に

日本語教員試験・日本語教育能力検定試験
合格のための 『日本語教育の参照枠』
徹底解説セミナー
3月29日(土)・30日(日)
https://www.kanjifumi.jp/sanshouwaku_seminar/

を企画したのです。

本セミナーは、篠崎が先日受講した
講習IIの内容を十分踏まえて解説します。

講習IIは、つまりは出題者直々の講習。

試験に出ないわけがありません。

また、篠研では2年ほど前よりこの「日本語
教育の参照枠」の勉強会を何度も開いてきま
した。

本報告書作成に直接携わってきた先生から
直接レクチャーも受けてきました。

なので、本報告書は熟知しています。

これから日本語教員試験の勉強を始める
という方は、もう間違いなく必須セミナー
ですし、

「試験結果を待って受講するかどうするか
 決めたい。」

という方も、現場に立てば本報告書に沿っ
た授業をしていかなければならないわけ
ですから、

知っていて損はない。

いや、これを知らずに教壇に立つなど
あり得ない。

そんな内容です。

「今年こそ、日本語教員試験に合格し、
 国家資格を手に入れたい。」

「現場に立った時に苦労しないように、
 今から最適解の準備をしておきたい。」

という方は、今すぐお申し込みください。

日本語教員試験・日本語教育能力検定試験
合格のための 『日本語教育の参照枠』
徹底解説セミナー
3月29日(土)・30日(日)
https://www.kanjifumi.jp/sanshouwaku_seminar/


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