日本語教員試験・日本語教育能力検定試験 合格5か条(その1)
日本語教員試験や日本語教育能力検定試験に
合格するためには、何をどれくらい勉強すれば
いいのでしょうか。
これまでの経験から、合格5か条をいかにまと
めました。
これは、まさに合格方程式といえるものです。
以下、説明します。
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日本語教員試験・日本語教育能力検定試験
合格5か条
一、総学習時間1000時間以上
一、篠研通信講座WEBコース・講義資料
通読5巡以上
一、日本語教育能力検定試験過去問研究
5年分以上
一、篠研の試験対策セミナー全出席
一、学習ノート、暗記カードの作成と活用
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◆合格まで1000時間学習する
「検定試験に合格するためには、どれ
くらい勉強したらいいですか。」
時々そういう質問をいただきます。
その時私は、迷わず「1000時間です。」
と答えるようにしています。
そういうと、中には
「えっ!420時間じゃないんですか。」
「ネット見たら、2〜3か月で合格でき
るって書いてあったよ。」
といったことを言う方がかなりの数
いらっしゃいます。
確かに、教師養成講座だと420時間が1つ
の基準です。
しかしながら、420時間というのは、合格
に必要な学習時間を意味するわけではあ
りません。
420時間の養成講座を修了しても、試験に
合格できない方はたくさんいます。
(なんといっても合格率20〜30%台です
から。)
では、あの420時間は何を意味するのか。
それは国家試験・検定試験の試験範囲を
一通り勉強するのに必要な時間という意
味です。
それほど試験範囲が広いのです。
よほどの秀才でない限り、一通りの勉強
で全ての知識が頭に入るわけがありません。
だから、繰り返し復習することが必要です。
また、出題範囲によっては一度勉強した
だけでは何のことやらさっぱりわからな
いといったものもあるでしょう。
その時は、自分でサイトや図書館に行って
調べたり、じっくり考えながら再度説明を
読み解いたり、
といったことが必要になります。
さらに、弱い分野は弱点補強の勉強が必要
ですし、
試験直前になれば総整理も必要。
そのように考えると、やはり合格には1000
時間必要になってくるのです。
ということは、
1年で消化しようとすれば、約20時間/週、
2年で消化しようとすれば、約10時間/週
の学習ペースということになります。
結局は、この学習ペースを1年ないし2年
確実に続けられるか、ということなんです
ね。
では、どうやってその学習時間を捻出する
か。
まず、自分の1週間のスケジュールを紙に
書いてみる。
そして、学習に充てられる時間帯を最初に
天引きする。
学習時間を最初に天引きすることによって、
もうそこに予定が入らないようにするわけ
です。
もし何か予定が入りそうになったら、
「ごめん、予定があるから。」
と言って断る。
厳しいですが、そうやって学習時間を確保
していかなければ合格はおぼつきません。
そして、さらに大事なことは、スケジュール
確認にとどまらず、
日々目標を確認し、日々学習計画を立て、
日々活動内容を記録し、
日々内省し、日々明日の学習計画を立てる
というサイクル(これをPDCAサイクルとい
います)を回し続けることです。
ただ漫然と勉強しているだけでは、確実に
合格をつかみ取ることはできません。
そこでお勧めするのが
原田隆史(2023)『はじめての目標達成ノート』
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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です。
原田隆史氏は元中学校の保健体育教員で、
保健体育、生活指導に注力。
課題を抱える教育現場を次々と立て直し、
独自に開発した「原田メソッド」で陸上
競技部を7年間で13回の日本一を誕生さ
せました。
本著では、目標設定から日々の活動記録
に至るまで書き込み式で実践できるよう
になっています。
私篠崎も本著を使って実践していますし、
私が勤める大学の学生にも本著に沿って
試験対策の指導をしています。
本著に沿って計画的に倦まず、弛まず、
焦らず学習をすすめれば、
きっと試験に合格することができるで
しょう。