なぜ漢語の構造を見分ける必要があるのか。

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より。

漢語の構造とは、二字熟語の漢字語彙
がどのような文法的構造をしているか
ということ。

例えば、「大小」であれば、大きいと
小さいという並列構造。

「日没」であれば「日が沈む」という
意味ですから、

主述関係とか補足関係とか言われます。

で、問題は、どうしてそのような知識を
教師が持っていなければならないのか
ということ。

「別に、そんなこと知らなくても、
 辞書的意味をどんどん教えれば
 いいんじゃないの?」

そう思われるかもしれません。

もちろん辞書的意味をどんどん教える
ことも必要ですが、

どんなに言葉を覚えても、中級以上
ともなれば、

生の文章を読む機会が増えてきます。

そうすると、どうしても未知語に
出会うことが多くなる。

そうすると、漢字からその熟語の意味
を類推しなければならないということ
が往々にしてあるわけです。

ところが、その類推がうまくいかない
ことがある。

漢字の意味や熟語の構造からの類推が
うまく働かないことがあるわけです。

例えば、「多少」。

熟語の構造から考えれば、多いと
少ないという並列関係。

だから、学習者は、

「多少の意味は、多いことと少ない
 ことという意味かな。」

と考えるわけです。

ところが、本当の意味は「少ない」。

「多少」の「多」はまったく意味を
なしていないわけです。

もう一つ例を挙げると、「少女」。

私たちは、「幼い女の人」とすぐに
理解できますが、

学習者の中には、漢字の字義通りに、

「女の人が少ないこと」

と誤解してしまうことがあります。

「少」が「少ない」という意味だけ
ではなく、

「幼い」という意味もあるということ。

そして、その場合、語の構造の解釈が
変わってくるということが理解でき
ないわけですね。

このような「誤解を招きやすい熟語」
が、日本語の中にポロポロあります。

だから、私たち日本語教師は、授業
準備の段階で、

新出語彙の中に熟語があった場合に、
その構造を理解しつつ、

「学習者が誤解しそうな熟語はない
 かな。」

と目を光らせ、

もしそのような語彙があった場合は
しっかり指導できるよう、

準備をしておく必要があるわけです。

ところが、私の経験上、検定試験等
を受ける方の中には、

「熟語の構造」の判断を苦手とする
方が意外と多い。

にもかかわらず、検定試験では
試験I問題1でそこそこ出題され
るんですね。

このままでは、まずい(焦)

そこで、今回年度の異なる熟語の構造
の問題を2題扱うことにしました。

熟語の構造の、細心の見分け方を
伝授します。

これで、熟語の構造はバッチリ(^_^)v

「検定試験、国家試験にどうしても
 今年合格したい。」

という方は、今すぐお申し込みくだ
さいね(^_^)

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