アウトプットすると、知識がインテイク化される。
インテイクとは、
「学習者が受けたインプットの一部が学習者
によって気づかれることで、理解可能なイ
ンプットとなり、それが学習者自身の言語
体系の中に取り込まれ、身についた言語体
系の一部になるというプロセスのことであ
る。また、このようにして取り込まれた言
語知識そのものをインテイクとよぶことも
ある。」
『ことばの習得』pp.117-118
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簡単に言うと、
知識が内在化される、
自分のものとして血肉になる、
ということ。
インプットでは、まだそのレベルにまで
達していないんですね。
なので、いかにしてインプットからイン
テイクに知識を転化させるかが、大事に
なってくるわけです。
もちろん、これは学習者の日本語学習に
限ったことではなく、
検定試験のための受験勉強にも言えるこ
と。
で、どうすれば、効果的・効率的にその
転化ができるかと言うと、
ズバリ、アウトプットです。
つまり、学んだことを誰かに教える。
誰かに教えることで、
自分の知識のあやふやな部分がはっきり
し、
個々バラバラな知識が有機的につながり
ながら整然と頭の中で整理されます。
また、人に教えるためには、自分の言葉
でわかりやすく伝えなければなりません
から、
端的に物事の本質をつかむ練習にもなり
ます。
こうやってアウトプット可能になった知
識はそうそう忘れることはありません。
どうしてそういうことをいうかと言うと、
私が日々配信している本メルマガや、
今月実施するセミナーが、
私にとっては、まさに学んだことの
アウトプットの場になっており、
その効果を実感しているからです。
自分が学んだ知識をセミナーで受講生の
方々に伝える。
すると、「へぇ。」「なるほど。」
「そうか!」と理解してくださる。
そして、その体験が、
「あの時のセミナーで、この知識をこう
いう風に伝えたら受講生の方々からこ
んな反応があった。」
という、さらなる記憶強化に働く。
本当にアウトプットは効果的です。
もし、教える相手がいないのであれば、
前に誰かがいると思って、
「エア教師」
をやってみるといいでしょう。
最初は、うまくいかないかもしれま
せんが、
そのたびに覚えなおして、繰り返し
やれば、知識は必ず定着します。
やってみてくださいね。