検定試験で調音点が問われる子音は●段の音と●行の音
調音点と言えば、音(厳密に言えば言語
音)を出す場所のことを言い、
子音を特徴づけるポイントの1つですね。
日本語教育能力検定試験でも、例えば
試験Iの問題1の1問目か2問目あたり
で必ずと言っていいほど出題されますし、
試験IIの問題3でも必ず出題されます。
調音点の問題は、間違いなく毎年出題
されているわけですから、やれば必ず
点数に繋がります。
とはいえ、
「音声学、チョー苦手!
調音点・調音法、チョー苦手!!」
という方、結構多いんですよね。
もちろん、少なくても五十音図の子音
は、一通りマスターする必要があるわ
けですが、
それを踏まえた上で検定試験対策的な
話で言うと、
実は、検定試験に問われやすい子音と
いうのがあります。
それは、イ段の音とハ行の音。
イ段については、特に、シ、チ、二、
ヒの4音が要注意です。
調音点を言うと、
シ:後部歯茎
チ:後部歯茎
二:後部歯茎ないし硬口蓋
ヒ:硬口蓋
です。
どうしてイ段の音が出題されやすいか
というと、
イ段の音だけ他の段よりも調音点が
硬口蓋に寄っているからです。
これを「口蓋化」と言います。
他の段の音と微妙に調音点がずれて
いるので出題されやすいということ
なんですね。
特に、シチニヒは、そのずれが大きく
明らかに調音点の位置が他の段と異な
るので、注意が必要なんですね。
次に、ハ行の音。
どうして、ハ行の音が出題されやすい
かというと、
五十音図の各行の中で最も調音点の
バラエティが多い行だからです。
ハ行音の子音の調音点を見てみると、
ハ:声門
ヒ:硬口蓋
フ:両唇
ヘ:声門
ホ:声門
なんと3種類もあるんですね。
以上のことから、検定試験対策として
の調音点の攻略法は、
まず、イ段の音とハ行の音をしっかり
マスターする(今日の記事で万全ですね)
その上で、他の音の調音点をぼちぼち
覚えていく。
これでOKです。
検定試験まで、あと147日。
しっかり頑張ってくださいね(^_^)