【再録】授業力を劇的に上げる最も有効な方法とは。
無料メルマガ「篠研の検定対策」vol.329より。
先日、「篠研サロン−検定対策部」で
「直接法で教えるとは?−クコシー語を学ぼう」
を行いましたが、(大盛り上がりでした(^_^))
昨年も同じ時期にこれをやったんですね。
常々お伝えしていますが、
授業力を身につける最もいい方法は
【実際に学習者の立場に身ごと置くこと。】
クコシー語の狙いはそこです。
そして、もう一つ有効な方法は。
以下、お読みいただければ。
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今回は、先日実施した
「篠研サロン−検定対策部」
の
「直接法で教えるとは?−クコシー語を学ぼう」
でお伝えしたことですが、
広く知っていただきたいので、こちらにも
書きますね。
それは何かというと、
「授業力を劇的に上げる最も有効な方法」
です。
「そんなの、教授法の専門書とかテキスト
付属の教師用指導書を読めばいいんじゃ
ないの?」
と思われるかもしれません。
確かに、読まないより読んだ方がいいです。
ですが、そうした書籍は最大公約数的な
授業の進め方の概要を書いているだけで、
▼授業のライブ感
▼学習者の質問や誤用に対する教師の対応
▼教師の発話の間の取り方
▼教材提示のタイミング
など、細かなところがわかりません。
「教師用指導書の通りに授業をしたが
うまくいかなかった。」
という話をよく聞きますが、
それは、書籍ではどうしても上記▼の
部分を伝えきれないからなのです。
なにより体で覚えないと、現場で
サッと行動することはできません。
では、授業力を引き上げるためには、
具体的にどうしたらいいのか。
それは、
【先輩教師の授業動画を見ながら、
教師と学習者のやりとりを漏れなく
文字起こしする。】
です。
教師の発話をT、学習者の発話をL(ある
いはS)として、
先輩教師の授業動画を1コマ1コマ停止
しながら、すべて文字起こしをするので
す。
こう言うと、
「そんな動画、どこで手に入れたら
いいの?」
と思うかもしれません。
篠研の通信講座会員であれば、先日の
「篠研サロン−検定対策部」での
私のクコシー語授業の動画を見ること
ができますが、
会員でなくても、例えばYouTubeでこんな
動画が公開されています。
【日本語学校の授業をのぞいてみよう!】
東京国際交流学院
https://youtu.be/qBBBM55wRCk
こうした動画を見ながら、教師と学習者
の発話を1つ1つ漏れなく書き起こして
いくのです。
この動画は7分弱で、本当は授業全部
(例えば50分)書き起こすと授業の全体の
流れが分かるのですが、
これだけでも学びは多くあります。
そして、書き起こしながら、
「なぜ教師はこのタイミングでこの発話を
したのか。」
「教師の発話によって、学習者の脳内に
どのような思考が起こったのか。」
ということを徹底的に考えるのです。
そうすると、
▼授業のライブ感
▼学習者の質問や誤用に対する教師の対応
▼教師の発話の間の取り方
▼教材提示のタイミング
が分かるだけでなく、
「自分の授業に比べて、教師の発話が短い。
余計な発話を極限まで削ぎ落して、ポイント
だけを言うことで、授業を分かりやすく
している。」
とか、
「なるほど、この発言が後々の授業の伏線に
なっているんだなぁ。」
とか、
「一見雑談のように見えて、ちゃんと導入
文型を学習者に言わせるように、さりげなく
促している。」
など、大技小技含め、様々な実践レベルの
生きた指導スキルを知ることができるのです。
これが本当の学びです。
これは1円もお金はかかりませんが、
非常に手間がかかります。
非常に手間がかかるのですが、かかった手間
以上の学びがあります。
こういうことを抵抗感なくやるか否かで、
教師のクオリティがだいたい決まります。
ぜひやってみてくださいね。
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【WEBで学ぶ通信講座
「篠研の日本語教育能力検定試験対策」】
https://www.kanjifumi.jp/become/distancelearning/
では、毎月サロンを開催しています。
楽しくてためになります。
ぜひご参加くださいね(^_^)