一流は、自分の型を崩せる人。

先週末の、剣道稽古会にご一緒させて
いただいた八段の先生のお話。

その先生は、昨年見事剣道八段に
合格された方で、

これまで培った剣道の極意を、大手
剣道関係の出版社から書籍にして
出版すべく、

現在、その準備をなさっており、

久留米に行く途中の高速S.Aで
その原稿を見させていただきました。

ちなみに、剣道八段というのは、
NHKでも取り上げられるほどの
難関の審査で、

例えば、2023年は年間通じて6回
の審査会があり、のべ4,711名が
受審。

うち合格者はたったの30名。

実に、合格率0.6%の狭き門なの
です。

で、その先生、非常なる読書家、
研究熱心な先生で、

剣道に限らず、さまざまな
スポーツにも造詣がある方。

その先生曰く、

「篠崎君、一流のアスリート
 というのは、

 自分で自分の型を破れる人
 なんだよ。

 例えば、一流のプロ野球選手
 というのは、

 シーズンオフの時に、今まで
 培ってきた自分の投球フォーム
 やバッティングフォームを

 一旦すべて捨てて一から見直し、

 自分に合ったフォームをまた
 一から組み立てていくんだ。

 そうやって、次のシーズンに
 向けて、最高の状態を作って
 いくんだね。

 一方、二流、三流の選手はこれ
 ができない。

 せっかく今まで努力して培って
 きたフォームを手放すのは、

 プライドもあるし、リスクも
 あるし、勇気もいる。

 どうしても、今までのやり方に
 固執してしまう。

 だから、飛躍的な成長がなかなか
 できないんだね。

 我々みたいな、頭の固くて自分で
 型が破れない人間は、

 言ってみれば、アスリートでは
 なくて、アスファルトだね(笑)」

なるほど!

(しかも〆はお約束のおやじギャグ(笑))

これは、日本語教師においても
全く同じことが言えます。

例えば、検定試験を目指すにしても、

▼勉強時間を確保したり、

▼ご家族の理解を得たり、

▼仕事の都合をつけたり、

などなど。

今までの生活を一から見直す必要が
出てきます。

その時に、

「あれも手放したくない、
 これも手放したくない。」

と言って、結局、充分な勉強時間を
確保できなかったり、

ご家族の理解が得られなかったり
すれば、

それだけ合格は遠のいてしまいます。

また、実際に指導するにしても、

これまでの文型積み上げ式の授業から、

行動中心主義的な指導法にシフトする
というのは、

今までのやり方をいったん白紙にする
必要も出てきて、

なかなか勇気のいることです。

ですが、これまで検定試験に合格して
きた方というのは、

やはり今までのルーティンな生活の
見直しから始められた方であり、

今も日本語教師を続けている方の
多くは、

コロナ禍の中、対面式授業を見直し
オンライン授業にも果敢に挑戦して
きた方です。

成長を望みたいのであれば、

「自分の型を崩せる勇気を持つ。」

というのは、実に示唆に富んだ
指摘ではないかと思います。

篠研の通信講座が、そんな型を崩そうと
頑張る方の、よき水先案内人となれば
望外の喜び(^_^)

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 https://www.kanjifumi.jp/become/distancelearning/

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