時事問題対策。外国人児童生徒情報を見逃すな!
時事問題と言えば、その時その時の
一過性のトレンド問題というイメージ
があるかと思いますが、
中には、毎年のように出題される
時事問題というものがあります。
それが、外国人児童生徒関連の時事問題。
もう毎年のように出題されます。
大きな理由は2つ。
1つは、文部科学省が2年に1回、日本語
指導が必要な児童生徒の受入状況等に関す
る調査を行っているから。
最新(令和3年度)の調査結果はこちら
です。
「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に
関する調査(令和3年度)」の結果が確定しま
した
https://qr.paps.jp/q9sez
まず抑える数字は、
▼日本語指導が必要な児童生徒数は、58,307人
▼日本語指導が必要な外国籍の児童生徒数は
47,619人
▼日本語指導が必要な日本国籍の児童生徒数は
10,688人
で、いずれも前回調査より増加しています。
ざっくり全体で約6万人、うち外国籍が約5万
人、日本国籍が約1万人と押さえておけば
いいでしょう。
ただし、この数字はあくまでも公立学校に
通う児童生徒の数字であって、
私立学校や、そもそも学校に通っていない
不就学児が入っていないこと。
さらに、日本語指導の必要・不必要の判断
をしているのが、日本語教育や第二言語習得
に知識の薄い学校教員がしていること、
を押さえておかなければなりません。
通常、学校教員はBICSとCALPの違いなど
知らない場合が多いので、
「日常会話ができれば日本語の問題
はクリア。」
ぐらいの感覚で判断しているケースが
非常に多い。
ですので、実際に日本語指導が必要な児童
生徒数は、この倍はいるだろうと言われて
います。
外国人児童生徒関連の時事問題が毎年の
ように出題される大きな理由、その2。
それは、文部科学省が外国人児童生徒に
対する日本語教育施策を積極的に打ち出し
ているからです。
最近出されたものとして注目すべきは、
高等学校における日本語指導施策です。
例えばこちら。
高等学校における日本語指導の在り方に
関する検討会議(報告)
https://qr.paps.jp/bSTFP
この中で特に重要なのが、
「特別の教育課程」による日本語の指導を
高等学校の教育課程に加える
という点。
「特別の教育課程」とは、
「「特別の教育課程」による日本語指導は,
児童生徒が学校生活を送る上や教科等の
授業を理解する上で必要な日本語の指導を,
在籍学級の教育課程の一部の時間に替えて,
在籍学級以外の教室で行う教育の形態」
(文部科学省ホームページ)
のこと。
これまで、主に小中学校、特別支援学校の
小中学部で行われてきましたが、
あらたに高等学校にも導入されたわけですね。
以上、外国人児童生徒関係はとても大事です
ので、しっかり押さえておきましょう。