新制度での実践研修(実習)は、どうなるのか。
来年、登録日本語教員制度が始まる
にあたり、
「実践研修(実習)は、どうなるの?」
「私達の地域で実践研修(実習)は
あるの?」
そう心配な方もいらっしゃるかと思います。
そこで、
登録実践研修機関及び登録日本語教員養成機関の
登録手続き等の検討に関するワーキンググループ
(第3回)(令和5年8月30日)
https://qr.paps.jp/RbjtQ
の配布資料
登録実践研修機関・登録日本語教員養成機関
のコア・カリキュラム(案)
https://qr.paps.jp/mUiqn
に書かれていますので、そちらを見てみる
ことにしましょう。
まず、スライド3ページ目に以下のように
書かれています。
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〇全体目標
「日本語を教えることの基礎」に関わる
知識・技能として学んできたことを活かし、
日本語学習者を対象とした教育実践を行う
ことを通して、
日本語教師として必要な技能・態度を身に
付け、その役割を理解する。
〇6つの学習項目と到達目標
1.オリエンテーション
実践研修全体の目的を理解し、日本語教
師として求められる資質・能力にどのよう
に関わるか理解している。
2.授業見学
(教壇実習の場となる機関の正規授業の
見学を含むこと)
指導の流れをつかみ、学習者の様子を観
察し、授業を分析・評価することができる。
3.授業準備
授業で扱う内容を理解し、どのように学
習者に学んでもらうか計画するとともに、
その実施のために必要な教材・教具等を
準備することができる。
4.模擬授業
授業計画や教材・指導方法などの妥当性
を検討するために、
数回に及ぶ短い時間の授業を実施すること
ができる。
5.教壇実習
単独で教壇に立ってクラス指導を行うこ
とができ、
自身の授業が学習者の日本語学習を支援で
きていたかについて、
さかのぼって考えることができる。
6.振り返り
実践研修全体を振り返り、今後さらなる
成長を目指すために内省することができる。
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内容としては、極めてオーソドックス
であり、
実習をするのであれば、上記6項目は
必ずしなければならない、
そんな内容です。
できれば、これに「教材研究」を入れたい
ぐらい。
実際に実習で使用する主教材のシラバス
分析とか課分析とかですね。
ただ、この実践研修については、さらに
細かく規定があります。
例えば、教壇実習では1クラス5名以上の
外国人がいることなど。
ただ、日本語学校の関係者から話を聞くと、
正直、日本語教員養成の実習はあまり
やりたくないとのこと。
なぜなら、相当手間がかかる割には
利益にならないからです。
実際、受講生の指導や教案添削、
教壇実習の外国人学習者の手配など、
私も日本語学校教員時代にいろいろ
やりましたが、なかなか大変でした。
かといって、受講料を上げると、今度は
受講生が集まらないというジレンマ。
これがなかなか難しいのです。
次に問題になるのが、そうした実践研修
機関が全国にどれくらいあるのかと
いうことですが、
これについては、まだデータを見つけられ
ていませんので、探してみますね。