学習不安を断ち切る唯一の方法。
この時期になると、だんだんと検定試験
受験のプレッシャーを感じるようになり、
何とも言えない不安感でいっぱいになる
方が多いです。
これまで、自分なりに勉強してきた
つもりではあるものの、
なかなか成長実感が湧かない。
というか、
やってもやっても終わりがない。
覚えたそばから忘れていき、
参考書のページをめくるとまた新しい
知識がそこにある。
「いつになったら最後に辿り着ける
のか。
まだ、全体像すら見えていない。」
そんな気持ちになっているのではない
でしょうか。
こういう局面での人の判断は、大きく
2つに分かれます。
1つは、ここで諦めるか。
もう1つは、このまま勉強を続けるか。
もちろん、後者がいいのは言うまでも
ありませんが、
前者を選んでしまうのには、この局面
ならではの理由があります。
それは、
「そもそも日本語教師は自分に向いて
いないのではないか。」
という思いがふつふつと沸いてくる
からです。
その不安感に負けてしまうと、結局
【断念】という選択肢を選んでしま
うんですね。
これがいわゆる【負け癖】といわれ
るものです。
この誘惑に負けてしまうと、ほぼ
ほぼ再起は不可能です。
なぜなら、「諦める」というのは
これまで大変だったことから解放
される、
とても楽な生き方だからです。
非常に強力な中毒性があるんですね。
ですが、これでは何事も大成する
ことはできません。
ひたすら自尊心がき損され続けて、
気がついたら一生終わりです。
ですので、なんとしても
「そもそも日本語教師は自分に向いて
いないのではないか。」
という負け癖誘惑に打ち克たなくては
なりません。
この壁の向こうにこそ、【合格】の
2文字が輝いているのです。
では、この誘惑に打ち克つには
どうしたらいいか。
まずは、この誘惑は、
「悪魔のささやき」
であるということを認識すること。
そして、このささやきが湧いて来たら、
「ようやく私のところにも悪魔のささ
やきがやってきたか。
こいつを倒せば光が見えてくるぞ。
よし、がんばろう!」
とポジティブにとらえることです。
そもそも、この悪魔のささやきは、
真剣に勉強していない人の元には
やって来ません。
「これまで自分なりに一生懸命勉強
してきた。」
という自負がないからです。
だから、悪魔のささやきが来たという
ことは、これまで一生懸命勉強してきた
証でもあるわけで、
ある意味、喜ぶべきことなのです。
では、この不安感を払しょくするには
どうしたらいいか。
▼改めて1週間のスケジュールを見直し、
▼試験勉強の優先順位を上げ、
▼学習時間を一気に2倍に引き上げ、
▼試験勉強のギアを2段階引き上げる。
▼あとはひたすら勉強する。
これに尽きます。
これを、とにかく1か月続けてください。
そうすれば、いつの間にかこの不安が
払拭されるだけでなく、
この学習ペースが普通になり、
学力も大きく向上します。
大草原で嵐が来た時、
牛は嵐を背に逃げ回りますが、
バッファローは、逆に嵐が目前に迫るまで
身を潜め、
嵐が目前に来た瞬間に、そこに向かって
猛烈に突進する習性があるのだそうです。
そのため、牛は逃げ疲れたころに嵐に
追いつかれ、そのまま巻き込まれて
命を落としてしまいますが、
バッファローは、気力体力を温存した
状態でぎりぎりまで待ち、
その後、数分足らずで一気に嵐を通り
抜けてしまうので、被害を最小限に
食い止めることができるのだそうです。
今の皆さんは、さしずめ嵐を前にした
バッファロー。
逃げたら負けです。
頑張ってくださいね(^_^)