心配事の9割は起きず、起こっても思ったほどではない。
新年度というのは、新しいことを
始めるのに最高のタイミングです。
皆さんの中にも、
「新年度になったら、始めよう。」
と前々から考えていた方も多いの
ではないでしょうか。
逆に、このタイミングで動けない
となれば、「新年度から」は単なる
言い分け。
「結局、動きたくないんでしょ。」
という誹りにも甘んじて受けなければ
なりません。
とはいえ、新しいことを始めると
いうことは、現状変更をするという
ことですから、
いろいろと心配事も起こるというのが
人の情かと思います。
ところが、2020年、
「心配していることはそもそも
どれくらい実際に起きるのか」
について、衝撃的な研究が発表
されました。
ペンシルベニア大学のルーカス・S・
ラフレニエールの研究チームは、
全般性不安障害(GAD)のある学生29名
の協力のもとにこんな実験をしました。
以下、出典はこちら。
心配事の9割は実際には起きないという
最新研究
感情は「見る」ことでコントロールできる
https://vortex.takaramap.com/n/nf83332848e47
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参加者は、10日間、一定の合図に従い
そのときの心配事を書き出します。
そして、その心配事が次の30日間で
本当に起きたかどうかを毎晩記録して
確認します。
10日間で集まった心配事は
1人平均34.3個。中には100個を
超えている方もいました。
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結果は以下の通り。
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主な心配事の91.4%は、
実際に起きなかった。
実際に起きた心配事もその
30.1%が思ったほどではなかった。
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えっ!そうなんですね。
ですが、大切なのはここからです。
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心配事が現実化しなかったことを
毎晩記録をとって確認した学生達は
ちょうどその期間にあった試験時に
おいても全般性不安障害(GAD)の
傾向が減少していました。
認知療法では、非現実的な
患者さんの思い込みを
客観的な証拠を一緒に見ていくことで
改善していきます。
その意味では「心配事の9割は実際に
起きていない」という事実ほど
効果的な証拠はありません。
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なるほど。
漠然とした心配事も、文字に書いて
視覚化することで、
「そんなことは実際には起こって
いないし、将来もほとんど起こら
ない。」
ということが認識され、不安感が
解消されていくんですね。
さらに、この研究チームは最後に
このような考察をしています。
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興味深いことに、
心配が認識されているときには、
心配は治癒されるが、
放置されると維持される。
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つまり、漠然とした心配事を
そのままにしておくと、
ずっと【心配の呪縛】に囚われ続ける
というわけなんですね。
それは結局「行動しない」という
ことであり、
【機会損失の連鎖】
を生み続けていることを意味します。
正直、あれこれ心配している事の
9割は
▼取り越し苦労
▼杞憂
▼考えすぎ
▼余計な心配
▼下種の勘繰り
▼勘ぐり過ぎ
なんですね。
「夜空の星が、いつ落ちてくるのか
心配だ。」
と言っているのと同じなのです。
さらに言えば、
1年前、どんなことに悩んでいたか
思い出してみてください。
ほとんどの方は、思い出せないのでは
ないでしょうか。
つまり、忘れるということは、その
悩みそのものは起こっていなか、
仮に起こったとしても、忘れていい
ぐらいのものだったのです。
であれば、
▼善は急げ
▼思い立ったが吉日
▼四の五の言わずに即行動
今やりたいと思うことを、すぐに
始めるべきではいかがでしょうか。
やり始めるのに、もう遅いということ
はありません。
今日が人生で一番若い日です(^_^)