令和4年10月「外国人雇用状況」の届出状況まとめ
日本語教育能力検定試験では、
時事問題として様々な統計資料が
出題されます。
ですので、主要な統計情報は
チェックしておくといいですね。
そこで、最近厚生労働省から出された
注目すべき統計資料がこちらです。
「外国人雇用状況」の届出状況まとめ
(令和4年10月末現在)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30367.html
副題に
「外国人労働者数は約182万人。過去最高を更新。」
とある通り、このコロナ禍にもかかわらず
外国人労働者が過去最高を記録しました。
こういう情報は、検定試験に出題される
可能性大です。
サイトにある「届け出状況のポイント」は
以下の通りです。
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届出状況のポイント
・外国人労働者数は 1,822,725 人で、前年比
95,504 人増加し、届出が義務化された平成
19年以降、過去最高を更新し、対前年増加
率は 5.5 %と、前年の 0.2 %から 5.3 ポ
イントの増加。
・外国人を雇用する事業所数は 298,790 所で、
前年比 13,710 所増加し、届出義務化以降、
過去最高を更新したが、対前年増加率は
4.8 %と、前年の 6.7 %から 1.9 ポイント
の減少。
・国籍別では、ベトナムが最も多く 462,384 人
(外国人労働者数全体の25.4%)。次いで中
国 385,848 人(同21.2%)、フィリピン
206,050 人(同11.3%)の順。
・在留資格別では、「専門的・技術的分野の在
留資格」が 479,949 人で、前年比 85,440 人
(21.7%)増加、「特定活動」が 73,363 人
で、前年比 7,435 人(11.3%)増加、「身
分に基づく在留資格」が 595,207 人で、前
年比 14,879 人(2.6%)増加。一方、「技能
実習」は 343,254 人で、前年比 8,534 人
(2.4%)減少、「資格外活動」のうち「留
学」は 258,636 人 で、前年比 8,958 人
(3.3%)の減少。
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私が特に注目しているのは、在留資格別の
労働者数。
サイト上にあるエクセルデータをさらに
詳しく見てみると、
労働者数の多い順に、
1 定住者: 121,008人
2 永住者: 357,434人
3 技能実習:343,254人
4 技術・人文知識・国際業務
:318,850人
5 留学 : 258,636人
いかがでしょうか。
意外と「留学」が少ないと感じられた
のではないでしょうか。
これは、理由の1つにはコロナ禍による
入国制限で入学者が減ったことがあげ
られます。
ただ、岸田内閣は今後留学生を30万人
まで回復すると言っていますので、
今後は増えていくと思われます。
それにしても、私が驚いたのは
「技術・人文知識・国際業務」の
労働者数の多さです。
気がついたら「留学」を上回って
いたんですね。
これをご覧になった皆さんの中には、
「ということは、これからは就労者に
対する日本語教育が、大きなトレンド
になるのではないか。
とすると、今後は日本語学校だけで
なく、
企業研修やビジネスパーソンに対する
オンラインのプライベートレッスンも
視野に入れておいた方がいいかも。」
と思わた方もいらっしゃるかもしれま
せん。
大正解です(^_^)
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まさにこういう文脈の中、
「今受講しておかないともったいない。」
という思いでご案内させていただいて
いるわけです。
(なので、試験勉強の合間に受講をお勧め)
このように、統計情報というのは、単に
試験対策というだけではなく、
いわば本業界のマーケットリサーチそのもの。
ご自身の将来の働き方に直結するデータ。
だからこそ、チェックしておく必要がある
のです。