検定試験合格に必要な学習時間とは。

結論から言うと、1,000時間です。

これが日本語教育能力検定試験合格に
必要な学習時間の目安です。

もちろん、1,000時間以下の学習時間で
合格なさる方もいますし、

それ以上かかる方もいます。

ですが、私が25年間、多くの受験生、
そして、実際に合格なさった方の話など
も伺ってきた結果、

1,000時間の学習が合格に必要な条件
と確信しました。

実際、検定試験に合格なさる方というのは、
それぐらいの勉強を普通にしているのです。

ところが、それをなかなか受け入れられ
ない方がいます。

まず1つは、自分に都合のいいネット
情報だけで判断してしまう人です。

「3か月で楽々合格。」
「素人が参考書だけで独学で一発合格。」

こういう謳い文句はとても魅力的です。

思わず、これに引っ張られてしまう。

ですが、こういう魅力的な文句には
慎重になるべきです。

なぜなら、まずこれが本当かどうか
分からないからというのが1つ。

また、実際にこれが事実であったとし
ても、

▼どういう背景の方が書いた記事か。
▼どういう意図で書いた記事か。
▼自分でも当てはまるのか。

ということを今一度冷静に考えなければ
なりません。

例えば、3か月で合格した方は確かに
試験勉強は3か月かもしれませんが、

もともと大学で日本語教育学を主専攻で
学んでいたりします。

また、「大手の講座で合格した!」の
ような記事の場合は、

アフィリエイトといって、業者から
成果報酬を得るために書かれている
事も多いのです。

さらに、そもそも3か月で合格できる
ような地頭のいい方のやり方が自分に
あてはまるか。
(少なくとも、私は無理です。)

こういったことを冷静に考えなければ
いつまでも騙され続けることになりかね
ません。

そして、もう1つは、他の資格試験で
合格経験を持っている方です。

「私は、宅建の資格を3か月の勉強で
 合格できた。」

「私は、●●士の資格を参考書1冊
 こなして取得できた。」

こういう成功体験のある方は、

「だから、日本語教育能力検定試験も
 参考書1冊を3か月ぐらい勉強すれば
 合格できるだろう。」

と考えがちです。

私もこれまで、そういう方をたくさん
見てきました。

ですが、そういう方のお話を聞くと、
一様に、

「日本語教育能力検定試験は、他の資格
 試験とは違う。

 これまで受けてきた資格試験の中で
 一番難しい。

 非常に手強かった。」

とおっしゃっています。

日本語教育能力検定試験は、
膨大な出題範囲と合格率28%という、
なかなかハードルの高い試験です。

残念ながら、生半可な勉強では合格
できないんですね。

これが現実です。

では、どうしたらいいか。

とにかく、四の五の言わずに今から試験
勉強を始めることです。

一番大事なのは、勉強時間の確保。

今すぐ始めるのが、最も勉強時間を確保
できる最高のタイミングです。

「年が明けたら、始めよう。」
「年度が切り替わるタイミングで始めよう。」

という方がいますが、これこそ愚の骨頂。

「明日やろうは、バカ野郎。」

といいますが、先延ばしは成果を出せない
人間の最も典型的な癖です。

逆に、

「明日やろうは、バカ野郎。」
「1,000時間で絶対合格。」

と腹を決めて、今から前のめりに勉強を
始めれば、

合格率28%の壁を突破できる確率は
格段に上がります。

ぜひ、すぐ行動することを意識してくださいね。

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