自尊心に負けた木こりの話。
旅人が山道を歩いていると、斧で木を切って
いる一人の木こりに出会った。
見ると、木こりが使っている斧はとても錆び
ついていて、
何度も何度も打ち下ろさなければ、なかなか
木は切れなかった。
それでも木こりは手を止めず、汗だくになり
ながらずっとその斧で木を切っていた。
見るに見かねた旅人は、その木こりにこう
言った。
「その斧、ずいぶん錆びついているじゃないか。
それじゃ、なかなか切れないよ。
一度手を止めて、斧を研いだらどうだ。
そうすれば、もっと楽に速く木を切ることが
できるだろう。」
それを聞いた木こりはこういった。
「何言ってんだ。
俺は今日中にここいら一帯の木を全部切り倒さ
なきゃならないんだ。
斧を研いでる暇なんてねぇ。」
そう言って、また錆びた斧で木を切り始めた。
◆ ◆ ◆
皆さんは、この木こりに対してどう思いますか。
「バカな木こりだなぁ。」
「目の前のことしか見えてないんだなぁ。」
そんなふうに思われたでしょうか。
私もそう思います(^_^)
さっさと手を止めて、一度斧をしっかり研げば、
始めは出遅れても、すぐに取り返すことができま
すよね。
結果的には、旅人が言うように楽にしかも速く
木を伐りきることができるでしょう。
翻って、私たちはどうでしょうか。
若かりし頃はうまくいった方法、しかし、今では
いくらやっても成果が見えない我流の方法で検定
試験の勉強を続けているとしたら、
それはもう、完全に上の木こりと同じです。
「何言ってんだ。
検定試験ぐらい、対策本1冊を丸暗記すれば
なんとかなるんだ。
他の資格も今までそれで乗り切ったんだ。」
「何言ってんだ。
私はこれでも学生時代は優秀だったし、受験
勉強のイロハは心得ている。
3か月もあれば十分だ。」
残念ながら、日本語教育能力検定試験は
他の資格と比べても、なかなかの歯ごたえ
です。
また、10代、20代の頃と同じノリで勉強しても
記憶力、体力がどこまでついていけるか。
過去の経験とは、もはや学びの前提がまったく
違うのです。
しかも、悲しいのは、錆びた斧を持っている人
ほど、その現実から目を背けようとすること。
どうかすると、自分の斧が錆びていることに
すら気づかず、中には
「私の斧は、金の斧。」
とすら考える強者もいます(本当にいるから怖い)
その結果どういう末路を辿るかは、
推して知るべし。
であれば、
自分なりに頑張って勉強しているにも
かかわらず、
なかなか成果が実感できない方は特に、
「もしかしたら、今のやり方では検定試験に
合格できないのではないか。」
と考え、
一旦手を止めてでも、専門家の手ほどきを
受けながら
合格水準の勉強にシフトしてみてはいかが
でしょうか。
もちろん、それを受け入れるということは、
今までの自分のやり方を否定することを意味
します。
木こりは、だから斧を研ぐことを拒んだ
わけですよね。
木こりが旅人の助言を拒んだのは、
実は時間がないからではなく、
今までの自分のやり方を否定することを
自尊心が許さなかったからです。
ですが、お気づきの通り、今必要なのは
目先の自尊心ではなく、もっと重要な
【検定試験合格】です。
もちろん、
「いや、私は自尊心こそ命だ。」
という方を否定するつもりはありません。
人それぞれです。
ですが、
「合格水準の勉強をして、絶対に
検定試験に合格したい。」
というのであれば、、今すぐ篠研の通信講座に
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