勉強を続ける技術(1)-継続は時間割作りが8割。
検定試験を目指そうという方の中に、
「自分は何事もなかなか続かない。
意志が弱くて続けるのが苦手だ。
勉強を始めてもやりきれるかどうか
不安だ。」
という方がいらっしゃいます。
続ける自信がないため、
「次もどうせダメかも。」
と思って、なかなか最初の一歩が
踏み出せないんですね。
そうこうしているうちに、どんどん
機会損失をしているわけですから、
実は一番もったいない。
で、そういう方の多くは、これまでの
人生で
「続かなかった経験が多かった。」
と思われている場合が多いようです。
そして、その原因を「自分の意志の弱さ」
だと思っているんですね。
結論から言いますが、継続力は意志の
強さとはほとんど関係がありません。
【続ける仕組み】
を持つかどうかにかかっています。
つまり、マインドではなくスキルです。
もしも、今まで続けることができなかった
のであれば、
それは意志が弱かったからではなく、
たまたま
【続ける仕組み】
作りに思考が及ばなかっただけなのです。
そこで、今回から数回にわたって
【勉強を続ける技術】
をお伝えしたいと思います。
第1回は、「継続は時間割作りが8割」。
時間割というと、まるで子どものよう
ですが、この技術の威力は絶大です。
そもそも、わたしたちはどうして
小中学校計9年間も、
途中でやめることなく、膨大な量の
勉強をし続けることができたので
しょうか。
しかも、毎日毎日飽きることなく
(飽きることもあったけど(笑))
4つも5つもいろいろな科目を勉強
できたのか。
それは、「時間割」があったからです。
「この曜日のこの時間は、この教室で
この科目の勉強をする。」
それが、最初から決められていたから
です。
ここがすごく重要で、つまり
「勉強するか否か、勉強する時間、
勉強する場所、勉強する内容に
ついて考える労力を省き、
あとは、行動するだけの状態に
している。」
ということなのです。
これが【続ける仕組み】です。
大人になってなかなか続けられないのは、
いちいち
▼するか否か
▼いつするか
▼どこでするか
▼何をするか
を考えないといけない状況に身を
置いているから。
そのため、
▼するか否か →今日はやめとこ。
▼いつするか →とりあえず明日から。
▼どこでするか →まず部屋を掃除しよ。
▼何をするか →どの問題集もめんどくさそう。
となり、
結果、行動が先延ばしになるのです。
だから、「時間割を作る」というのは
非常に重要なんですね。
それだけに、篠研の通信講座でも
最初のオリエンテーションで時間割
の作り方をご案内している次第。
では、次に作り方をお伝えします。
まず、スケジュール表を作ります。
横の列には曜日、縦の列には時間。
次に、仕事やご家族の世話など、
どうしても外せない予定を書き込み
ます。
そして、空き時間の中で勉強できる
時間帯を書き加えます。
つまり、勉強時間を天引きするわけ
ですね。
そして、1週間の総学習時間を計算
し、それが、満足なものか確認して
ください。
ちなみに、合格に必要な総学習時間は
推奨1,000時間です。
また、その際、できれば1回の学習
時間は一定の方がいいです。
集中力が続かない方は1時間単位、
続く方は1時間半単位など。
自分にとって、ちょうどいい学習時間を
知ることは、継続する上でとても大事
です。
そして、どこでするか、何をするか
も決めます。
つまり、
「この時間になったら、この場所で
この勉強をする。」
ということを完全にロックするんです
ね。
後は、行動するのみです。
それから、もう1つ大事なことは、
急な用事が入って予定通りにいかな
くても挽回できるよう、
1週間に最低1日はバッファ(予備日)
を作りましょう。
続かない方によくみられるのは、
1週間ぎっちり予定を組み、
予定通りにいかなかったときに気持
ちが切れて、完全にやめてしまうこと。
途中でやめてしまっては、元も子も
ありません。
また、一度時間割を作ったからといって
何がなんでも守らなければならない
というわけではありません。
実際にやってみて、無理なようであれば、
適宜修正してください。
こうして、自分に合った適切な時間割が
できれば、8割継続できたも同然です。
まずは、時間割を作ってみてくださいね。