チベット人の拍手とアカンベーの意味は?
ここ数か月、Netflixにはまっています。
直近でみたのは、ブラットピット主演の
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」
という映画。
これは、オーストリアの登山家ハインリヒ・
ハラーの自伝を映画化したもの。
ストーリーは、以下の通りです。
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1939年秋、登山家ハインリヒ・ハラーは世界
最高峰ヒマラヤ山脈への登山に向かった。
時悪く、第二次世界大戦のためにインドで
イギリス軍の捕虜となってしまった彼は脱獄し、
チベットへと行き着く。
チベットの首都ラサで生活をしていたハラーは、
当時14歳で好奇心旺盛なダライ・ラマ14世と
出会い、親しく交流する。
ラサでの日々がハラーの荒んだ心に変化を
もたらした。
しかし、その生活も中国共産党の人民解放軍に
よるチベット国への軍事侵略によって終わりを
告げることとなるのだった。
-wikipedia
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で、この映画の中で、主人公のハラーとその
仲間がチベットの村に入るシーンがあります。
この時、外国人であるハラーを見たチベット
の村民は、一斉に拍手喝さいをします。
映画が始まって37:17あたりです。
ここで主人公は、
「俺たち、歓迎されているみたいだな。」
のようなことを言うのですが、
実は、チベット人の拍手の意味はそれとは
まったく違います。
何だと思いますか。
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考えてみてください。
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答え:悪魔祓い(笑)
つまり、チベット人は
「来るな!寄るな!あっち行け!」
と言っているわけですね。
そして、その3分後。
40:09あたり。
今度は、村人が一斉にハラーと
その仲間に向かってアカンベーを
します。
さて、このアカンベーの意味は
何だと思いますか。
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考えてみてください。
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答え:尊敬の念のこもった挨拶(笑)
本当です。
チベットでは、古くから悪魔には角が
あり、舌が黒いという言い伝えがあります。
なので、人と会ったときは、帽子を脱いで
自分の頭に角がないことを、
そして、舌を出して舌が黒くないことを
相手に見せることで、敬意を表している
わけですね。
もしかしたら、日本人にとっては当たり前の
お辞儀も、
初めて見る外国人にとっては、
「おいおい、あの日本人、初対面なのに
いきなり頭突きをしようとしてきたぞ!」
なんて思われるかもしれないのです。
(さすがに今どきいないか。)
日本語教育能力検定試験でノンバーバル
コミュニケーションを学ぶ意義は、
こういうところにあるのかもしれません。