【再録】自己投資をしない教師に学習者がついてくるか!
過去のメルマガの記事を見ていると、
いつもながら
「我ながらいいこと言っているな。」
と思います。
今回ご紹介するvol.371(2023.6.11)
もその1つ。
タイトルは、
「自己投資をしない教師に学習者が
ついてくるか!」
なかなか過激なタイトルですが、
学びの神髄の一端を述べた良文。
以下。
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前回のメルマガで、
篠研がご要望にお応えするか否かで
最も重要視していることとして、
「その方が試験勉強に対して本気か
どうか。」
が判断基準であること。
そして、その本気度を見る指標として、
▼精神的コスト
▼経済的コスト
▼時間的コスト
を払っているか。
さらに、前回は特に精神的コストに
ついてお話させていただきました。
で、今回は
「経済的コスト」
の話です。
このように言うと、
「じゃあ、貧乏人は日本語教師を
目指してはいけないというのか!」
という方がいますが、では逆に、
「同じ金額のお金を払って検定試験合格の
イロハを学ぶとしたら、
なんの自己投資もせず、ネットの情報だ
けの知識しかない講師と、
大学院まで行った上に、身銭を切って
専門書を数千冊読破し、
なおかつ、毎年検定試験を受験、合格
して最新の動向を逐一掴んでいる講師と、
どっちの講師から学びたいですか。」
と問いたい。
まっとうな感覚の方であれば、まず間違い
なく後者を選ぶでしょう。
これが、利用者目線、日本語教育で言えば
学習者目線の考えです。
つまり、経済的コストを払うことに強い
抵抗感のある方は、
(ちょっときつい言い方ですが)
学習者の立場に立って物事を考えるのが
まだまだ不十分なのです。
そもそもですが、自己投資の1つもし
ない教師に学習者がついてくるわけが
ありません。
なぜなら、学習者自身が日本の教育機関
に入学した時点で、相応の経済的コスト
を払っているからです。
今そのような学習者がいるかどうかわか
りませんが、
私が日本語教師になったばかりの25年
ほど前、
中国は今よりまだまだ経済的に厳しい
国でした。
スーパーのほうれん草1束の値段が、
日本と中国で64倍違う、そんな時代です。
当時私は静岡の日本語学校に勤めてい
ましたが、
学習者の中には、来日するために、
家財や田畑を売ったり、
親戚縁者からお金を集めたりして、
やっとの思いで入学してくる学生も
少なくありませんでした。
中には、持ってきたお金を失わまいと、
バッグの裏側に1万円札を糸で縫い付け
てやってくる学習者もいたほどです。
そういう学習者は、人生をかけて来日
しているので本気です。
目の前の教師がどれくらいの知識を
持っているのか、
この授業にどれくらいの準備をして
きたか、あっという間に分かります。
なぜなら、日々の授業の中で他の教師と
比較することができるからです。
ベテランだろうが新米教師だろうが関係
ありません。
「いい授業ができる教師かどうか。」
この1点です。
そして、往々にして一番いい先生が
判断の基準、スタンダードになります。
「この学校ではA先生が一番いい。
次は、A先生よりここが足りないB先生。
そして、最後はA先生にもB先生にも
届かないC先生。」
そんな感じです。
これは、皆さん自身の消費行動も似たり
よったりではないでしょうか。
では、トップの先生とのギャップを少し
でも埋めるためには、どうしたらいいか。
学習者と同様、しっかりした有料のサービ
スを利用して、
無料では得られない価値ある情報に触れ、
知見を広げ深めるしかありません。
このような理屈も分らず、
「お金は払いたくないけど、欲しい情報は
できるだけ欲しい。」
という人を、世は「クレクレ星人」と言い
ます。
こういう人には、残念ながら
「できるだけ楽に日本語が身につく方法を
無料で教えてくれ。」
そんな学習者が集まってくるばかりです。
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