次のような方は、ぜひ本セミナーにご参加ください。

  • 試験に合格しただけで実習経験もないので、発音指導の方法を基本から教えてほしい。
  • 指導している学習者の発音がなかなかよくならず困っている。指導方法もわからない。
  • 発音指導と言えば、繰り返しリピートさせるだけ。もっと指導の引き出しを増やしたい。

「受講生のご感想」(S・A様)

_発音指導についてのセミナーを受講するのは初めてでしたので、楽しみもありましたが、不安な気持ちも大きかったです。
1回目のセミナーでは、学習者の方が朗読をしている音声を聞き、同じグループの方と問題点などを話し合いました。
この時、私は学習者の朗読を聞いて、発音が少し違うなどなんとなく違和感を感じるなどはわかるのですが、それを言葉でうまく説明ができませんでした。イントネーションの問題なのか、アクセントの問題なのか、なども自分自身が理解できていないことに気づかされました。
1日目のセミナーが終わり、2日目のセミナーに向けて宿題がありました。最初は、音声を聞いても何が問題なのか、なかなか問題点がわからず、問題点がわからないと、指導方法も考えられないので、どうしようと焦るばかりでした。
まずは、何回も学習者の朗読を繰り返し聞くことにしました。
聞こえた音を音階で表してみたり、リズムを書いてみたりOJATで調べてみたり、いろいろな方法を試してみました。最初に聞いた時には、何も問題がないと思っていたところが、繰り返し聞いたり、紙に書いて少しずつ、確認していく中で、アクセントやイントネーションがちがうなど、聞こえるようになってきました
2日目のセミナーでは実習があり、他の方の発音の指導や作成されたPPTを見ることができ、いろいろな気づきがあり、とても勉強になりました。今後の参考にさせていただきたいと思います。
篠崎先生、2日間ありがとうございました。
模擬授業後、篠崎先生が最後に一人ひとりによかったとことろ、改善点などコメントをしてくださったのは大変ありがたかったです

セミナー概要

1.趣旨

本セミナーでは、現職の日本語教師の方やこれから日本語教師を目指す方を対象に、学習者の発音を改善するための指導方法並びにミニ実習授業の場をご提供いたします。具体的には、発音指導についての現状や指導方法について情報提供した後、留学生の発話音声動画を見て問題点を検討し、それについての指導方法をグループごとに検討し、模擬授業で練習します。その後、動画に登場した留学生を相手に1人当たり約15分程度のミニ実習授業を行います。本セミナーを受講することで、机上の理論で終わらない、実践的な発音指導の技術が身につきます。

2.講師

無題講師:篠崎大司

株式会社篠研代表取締役
別府大学国際言語・文化学科教授

東北大学教育学部、広島大学大学院日本語教育学研究科(教育学修士)。日本語学校専任講師を経て、2000年より現職。
1971年愛媛県出身。大分県別府市在住。趣味は剣道(六段)、別府温泉巡り(別府八湯温泉道名人を3度取得)。
専門は日本語教育学、特にeラーニング、ブレンディッドラーニング(eラーニングと対面式授業を融合した授業スタイル)による授業実践研究。
主な著書に『日本語教育へのいざない―「日本語を教える」ということ』(凡人社)、『日本語教育の道しるべ 第4巻 ことばのみかたを知る』(凡人社)、『日本語教育能力検定試験合格するための用語集』(アルク)、『日本総論I-日常生活と日本の輪郭』(クリエイツ)。その他、『日本語教育ジャーナル』、『日本語教育能力検定試験合格するための本』(共にアルク)など、連載多数。

 

3.場所

オンライン(ZOOM)開催
セミナーでは、資料を提示しながら進めますので、受講はスマートフォンではなく、PCか大きめのタブレットでご参加ください。

zoomの使い方についてはこちらをご参照ください。

4.日時

2024年3月24日・31日(日)14:00-17:00
(なお、セミナーは14時00分より開始いたしますが、参加者のZOOM接続状況の確認とサポートを考慮して、13時45分よりミーティング参加できるようにいたします。)

5.定員

18名

6.受講料

受講料は原則ご返金いたしかねますのでご注意ください。

会員
18,000円(税込19,800円)
一般
20,000円(税込22,000円)

※なお、会員」とは、篠研の検定会員(ライト会員、スタンダード会員、プレミアム会員)および修了生、「篠研サロン-教育実践部」会員ならびに「教えて!」会員(正会員・閲覧会員)をいいます。「一般」とは、上記サービスをご利用でない方を言います。なお、年間プログラム会員は無料です。

※無料メルマガ「篠研の日本語教育能力検定試験対策」「篠研の“日々成長する教師”」にご登録のみの方は、会員には含まれませんのでお間違いのないようご注意ください。

7.セミナーの内容

1日目と2日目の2部構成です。大まかなタイムスケジュールは以下の通りです。
なお、下記表中の「参照用。講義資料を見て各自で確認。」とは、講義の中では詳しい解説せず、指導法を検討する際に講義資料を各自でご参照・ご確認いただくことを意味します。

内容は、一部変更になることがあります。

時間 内容
1日目 13:45- zoom開始
14:00-1520

0.本セミナーの目的
・本セミナーの目的
【アクティブ-学習者を体験してみよう】
1.発音指導の現状
・教育現場で一般的に行われている音声指導
_-リピート練習、ミニマルペア練習
・発音指導の新たな取り組み
2.音声指導の基本的手順と教師の役割
・音声指導の基本的手順
_-問題点の指摘・共有、目標の音声の提示、
__発音練習、フィードバック発音の基準の構築
・「独自の基準」とは
・発音指導における教師の役割
3.アプリを使って手軽に、学習者自身でできる発音練習
・自分で作成した文章の模範音声を作る
・自分の声を録音して聞く
・自分の声を判定してもらう
・自由会話音声をアプリで文字化、判定してもらう

休憩
15:30-1700

4.音声指導の留意点
・指導内容の優先順位
・継続的なトレーニング
・学習者のニーズを踏まえた柔軟性
・複数の方法を組み合わせる
・学習者の自尊心を傷つけない
・しっかり褒めて成長実感
【アクティブ-学習者の朗読を見てみよう!】
【アクティブ-学習者の音声の問題点を洗い出せ!】
・グループごとに検討、発表
5.母音の指導法(参照用。講義資料を見て各自で確認。)
・日本語の母音の特徴
・音声上の問題点と具体的指導法
_-「ウ」(非円唇母音[ɰ])が円唇母音([u])になってしまう
_-「イ」と「エ」の区別があいまい
_-半母音「ヤ」「ユ」「ヨ」がうまく発音できない
_-母音の無声化ができない
_-拍感覚がつかめない
6.子音の指導法(参照用。講義資料を見て各自で確認。)
・日本語の子音の特徴-声帯振動の有無、調音点、調音法
・音声上の問題点と具体的指導法
_-ナ行、ダ行、ラ行がうまく言い分けられない
_-「シ」([ɕi])が「スィ」([si])になってしまう
_-「シ」が「チ」になってしまう
_-「ザ・ズ・ゼ・ゾ」が「ジャ・ジュ・ジェ・ジョ」になってしまう
_-「ツ」が「チュ」になってしまう
7.イントネーションの指導法(参照用。講義資料を見て各自で確認。)
・イントネーションのヤマを示す
8.アクセントの指導法(参照用。講義資料を見て各自で確認。)
・日本語の高低アクセントを示す。
・OJADを活用する。
9.プロミネンスの指導法(参照用。講義資料を見て各自で確認。)
10.リズムの指導法(参照用。講義資料を見て各自で確認。)
11.テキストを使った音声指導(参照用。講義資料を見て各自で確認。)
・プロソディグラフ
・シャドーイング
・リズムたまご
【アクティブ-発音指導の方法を検討する】
・グループごとに検討、発表

2日目 13:45- zoom開始
14:00-1520 【アクティブ-指導方法を持ち寄り検討しよう!】
・グループごとに検討、発表
【アクティブ-模擬授業をしよう!】
休憩

15:30-1700

【アクティブ-ミニ実習授業!】
・3人1グループになり、ブレイクアウトルームに分かれて受講生・留学生で自己紹介
・各ブレイクアウトルームで1人15分(計45分)の実習授業
12.反省会・講評

お申し込み方法

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