キーワード解説「か」
これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。
格(かく)
文中の名詞が述語(主に動詞)に対して持つ関係。日本語では通常、格助詞で表示される。
例えば下の例を見てください。
(1)花子が太郎にお弁当を作った。
このとき、「花子が」は「作った」主体を表しますから、これを「主格」と言います。同様に、「太郎に」は「与格」(「作った」相手)を、「お弁当を」は「対格」(「作った」対象)を表すわけです。
なお、日本語の場合、一つの述語に対して複数の同じ格を連ねることはできません。例えば次のような例です。
(2)*日本語を勉強をする。(*は非文を表す。)
時々、このような誤用を犯す学習者がいるので注意が必要です。
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