キーワード解説「か」
これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。
が【格助詞】★
主な用法は以下の通り。
1.主格: (例)私が篠崎です。
2.対象 (例)水が飲みたい。
また、野田(1996)は主格を表す「が」と「は」の使い分けを、以下の5つの原理にまとめています。(野田(1996) pp.108-112 例文筆者。)
1.新情報と旧情報の原理-新情報には「が」、旧情報には「は」
(例)昔々、おじいさんとおばあさんがおった。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行った。
2.現象文と判断文の原理-現象文には「が」、判断文には「は」
(例)雪が降っている。
あの桜はとてもきれいだ。
3.文と節の原理-文末までかかるときは「は」、節の中は「が」
(例)昨日彼女が作ったケーキは、とてもまずかった。
4.対比と排他の原理-対比のときは「は」、排他のときは「が」
(例)ビールは飲めますが、ウイスキーは飲めません。
彼がアメリカ人です。
5.措定と指定の原理-措定には「は」、指定には「は」か「が」
(例)チワワは犬です。
あなたのペンはどれですか?/どれがあなたのペンですか?
「は」と「が」の使い分けは、国籍や母国語に関係なく、多くの学習者(韓国人学習者以外)にとって非常に習得困難な文法事項といわれています。
参考文献:野田尚史(1996)『「は」と「が」 (新日本語文法選書 (1))』くろしお出版
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