キーワード解説「ふ」
これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。
文化変容モデル(ぶんかへんようもでる)
目標言語を持つ文化への適応(文化変容)の程度が、第二言語習得の度合いを決定づけるとする理論。シューマン提唱。
このモデルは、社会的距離と心理的距離が大きければ第二言語習得は進まず、逆にその距離が小さくなれば学習が促進されると主張します(日本語教育学会編(2005)p.163)。確かに、例えば大学に在籍する留学生を見ていると、いつも同郷の友人たちと一緒に行動し、日本人や日本社会との接触が少ない留学生は、それだけ日本語を使う機会も少ないわけですから、日本語はあまり上達しないようです。
一方、日本人との交流活動に積極的に参加する留学生は、それだけ日本語を使う機会も多く、また日本を理解する機会も多くなるわけですから、それだけ上達も早いと推測できます。
ただ、実際には全員が全員そうとは限らず、日本人との接触が少ないにもかかわらず日本語が上手な留学生(例えば、がり勉タイプ)がいるのも事実です。
出典:日本語教育学会編(2005)『新版 日本語教育事典』大修館書店
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