キーワード解説「し」
これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。
主語廃止論(しゅごはいしろん)★
三上章(みかみあきら)が提唱。「ハ」は文末まで働くが(この機能を主題と言う。)「ガ」は用言の語幹までしか働かない(この機能を主格と言う。)という、機能上大きな違いがあるのであって、両者を「主語」を表わす助詞として一括するのは、西洋文法を無批判に取り入れた結果であると痛烈に批判した。
三上章の主語廃止論は、これまで「主語」という括りで「ハ」と「ガ」を同一視していたものを、「主題」(文全体のレベル)と「主格」(命題レベル)という2つの異なる次元のものであるということを明確にした点で、日本語の文法(統語論)に大きく貢献したといえます。
ちなみに、三上章は国語学者になる前、中学校で数学の教師をしていました。
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