キーワード解説「け」
これまでの日本語教育能力検定試験に出題されたキーワードを、随時解説していきます。知識の補完・整理にご活用ください。
言語過程説(げんごかていせつ)
言語を話し手から聞き手へ意味伝達が行われるプロセスそのものであるとし、一切の言語事実を言語主体の意識や活動等に還元して説明しようとするもの。時枝誠記(ときえだもとき)提唱。
しかし、意識や活動に還元するとはいえ、結局、生成された言語表現を分析対象とするしかないわけで、論理に無理があることから、あまり支持はされていないようです。
時枝の功績としては、このほかに、文の成分を「詞+辞」である「句」といったものを設定し、それに基づいて「入れ子構造」による文の分析方法を発案したことがあげられます。(例)を見てください。
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