副詞の3分類。それぞれの具体例を言えるか。
副詞というのは、品詞の中でも
なかなか厄介な品詞です。
しかし、捉え方によってはとても
興味深い品詞でもあります。
そもそも副詞というのは、最初から
確固としたポジションがあったわけではなく、
名詞や動詞、形容詞、助詞、助動詞など、
いろいろな品詞のカテゴリーに収まりきら
ない一群の語彙を、
「とりあえず副詞ってカテゴリーを作って
そこに放り込んじゃえ。
用言を形容する品詞ってところは共通
だから、そういう品詞ってことでいい
んじゃね。」
のようなノリでできた品詞なんですね。
事実、古の研究者の中には
「副詞ごみため論」
という論文を書いた学者もいたほどです。
とはいえ、いつまでもごみ溜めのまま
にしておくのは、国語学者としては
見過ごせるものでもない。
そこで、時の国語学者山田孝雄が
【副詞の3分類】
を打ち立てた。
それが、
▼様態副詞
▼程度副詞
▼陳述副詞
なわけです。
ちなみに山田孝雄は私の出身大学
東北大学の先生です(誇)
様態副詞とは、読んで字のごとく
「様子や状態を表す副詞」
例えば、「ぐっすり(眠る)」など
がそれにあたります。
程度副詞とは、こちらも読んで字の
ごとく
「物事の程度を表す副詞」
例えば、「とても(多い)」など
がそれにあたります。
最後に陳述副詞とは、
「述語の陳述のしかたに呼応する
副詞」
簡単に言うと、文末表現とセット
で使われる副詞です。
例えば、「たぶん(〜だろう)」
などがそれにあたります。
試験対策的に言うと、
それぞれ3タイプの副詞の具体例を
最低3つずつぐらいは言えるように
しておくといいでしょう。
このあたりは、
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で、過去問を交えて詳しく解説しますね(^_^)
で、この副詞。
過去の民間試験ではこれ以上深堀りされる
ことはありませんでした。
「副詞の3分類を知っていますか。
それぞれの具体的な副詞をあげられ
ますか。」
程度の問題しか出題されなかったんですね。
ところが、ある時からさらに突っ込んだ問題
が出題されるようになりました。
というのも、日本語の副詞研究の結果、
「副詞は日本語の文法に深く関わっている。」
ということがわかってきたからなのです。
俄然、副詞が面白くなってきたんですね。
もう「ごみ溜め」などとは言わせない(笑)
続きは、次回に。