生成AI活用法(4)−最適な答えを引き出す技術。
ChatGPT
https://openai.com/ja-JP/
から最適な答えを引き出す肝は、
【できるだけ具体的な指示を出す。】
ということです。
AIに対する指示や質問のことを
【プロンプト】
と言います。
この用語は、非常に重要なので覚えて
おきましょう。
で、このプロンプトをいかに具体的に
書くかということが非常に重要なのです。
例えば、初級の授業の教案をChatGPTに
作ってもらうとします。
実際に、
「初級の授業の教案を作って。」
とだけ指示すると、こんな返事が返って
きました。
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どんなテーマの教案を作りますか?
例えば…
・文法:「〜ています」の導入
・会話:「レストランで注文する」
・語彙:「家族の名前」
・文化:「日本のお正月」
ターゲットの学習者(漢字圏・非漢字圏)や
授業時間も教えてもらえると、より適した
教案が作れますよ!
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GPT、困ってますね(笑)
というか、日本語指導と書いていないのに
ちゃんと日本語教育の質問であるという
ことを認識している。
これだけでも、えらいというもの。
一方、次のようにより詳しく具体的なプロンプト
を投げてみました。
「日本語学習を50時間程度修了した初級前半の
非漢字圏学習者を対象に、動詞のテ形の導入
の授業をします。
時間は50分です。
彼らは日本語の動詞のテ形の知識はありませ
んが、動詞の活用はマス形はわかります。
授業は、『日本語教育の参照枠』や行動中心
アプローチの考えに沿ったもので、バック
ワードデザインを取り入れた授業計画です。
授業の構成は、導入(先行オーガナイザー)、
文型導入(イラストを使って簡単な会話場面
を交えて動詞のテ形の導入)、文法説明(五
段動詞、一段動詞、不規則動詞のテ形の作り
方の説明)、文型練習(パターンプラクティ
ス)です。
以上を踏まえた教案を作成してください。」
最初反応がなかったので、ChatGPTのバー
ジョンを変えてやってみたところ、
瞬時に下記のような答えを出してくれました。
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教案を作成しました。以下の内容で確認して
ください。
50分授業:動詞のテ形の導入(初級前半・非
漢字圏学習者向け)
1. 授業の目標(バックワードデザイン)
学習者は日常会話で「〜てください」「〜ても
いいですか」「〜ている」などの基本表現を理
解し、使用できるようになる。
動詞のテ形の活用(五段・一段・不規則)を理
解し、正しく活用できる。
2. 授業の流れ
1.導入(先行オーガナイザー)10分
目的:テ形の必要性を認識させる
活動:
場面提示(イラスト):「レストランで」
「学校で」「家で」などのシーンを見せる。
質問:「すみません、お水を___?(くださ
い)」→「ください」の前は何?
(学習者の気づきを促す)
既習知識の確認:マス形を使って命令的な表現
(例:「飲みます→飲み…?」)を考えさせる。
2 文型導入(会話+イラスト)15分
目的:自然な会話の中でテ形の使われ方を理
解する
活動:
簡単な会話例を提示(イラストを使う):
例1(レストラン)
A:「すみません、お水を___。」
B:「はい、どうぞ。」
例2(学校)
A:「ここで勉強してもいいですか?」
B:「はい、___。」
会話の中の動詞を抜き出し、マス形と比較
「飲みます → 飲んで」
「座ります → 座って」
テ形の形に自然に気づかせる
(例:「あれ?この形、何?」と問いかける)
3 文法説明(活用ルール)10分
目的:テ形の作り方を理解する
活動:
分類表を提示し、簡単にルールを説明
五段動詞:「い・ち・り → って」
「み・び・に → んで」「き → いて」
「ぎ → いで」「し → して」
一段動詞:「〜て」
不規則動詞:「します → して」
「きます → きて」
例を示しながら、学習者に自分で法則を
見つけさせる
4 文型練習(パターンプラクティス)15分
目的:テ形の活用を定着させる
活動:
チャンツやリズム練習(「〜って」「〜ん
で」を繰り返す)
ペアワーク(動作指示ゲーム):
「〇〇してください」
(例:「ドアを開けてください」)
ロールプレイ(「〜てもいいですか」を
使って会話)
3. まとめ・振り返り(5分)
今日学んだテ形の重要性を再確認
「何が難しかった?」「どのルールがわかり
やすかった?」などの質問で振り返る
この流れで問題ないですか?調整したい部分が
あれば教えてください!
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いかがでしょうか。
細かいところはともかく、最初のプロンプト
の答えに比べ、格段に詳しくなりましたね。
少なくとも授業のイメージはかなり鮮明に
なったのではないかと思います。
プロンプトが変わると、ChatGPTの反応が
全く変わってくるのがご理解いただけ
ましたでしょうか。
考えてみると、これは対人コミュニケー
ションと同じですね。
「この仕事、お願い。できるだけ早く。」
そんな指示を出されたら、受けた方も
困ってしまいます。
できるだけ具体的に指示する。
そうすれば、AIも人もあなたの強力な
味方になってくれるでしょう。