試験が終わっても勉強を止めない。
日本語教育能力検定試験や
日本語教員試験が終わった
とたん、
まるでセミの抜け殻のように
勉強の一切をやめてしまう方が
いますが、
それでは、教師失格です。
気持ちはわからないでもないですが、
こういう時こそ、
「結局今までの勉強は試験に合格する
ためだけの勉強だったのか。
自分の最終目標は、試験に合格する
ことだったのか。」
と自問自答してみるべきでしょう。
上の問いに「はい」と答えてしまう
のであれば、
あなたは単なる資格マニアにすぎま
せん。
私のメルマガをずっとご愛読いただ
いている方であれば、
「私の最終目標は、優れた日本語教師
として現場で活躍すること。
試験合格は、その通過点に過ぎない。」
と答えを見出すことができるでしょう。
実際、現場にたてば、年度末、まだ授業
が残っているにもかかわらず、
日本語能力試験や進学先の入試が終わっ
たからといって、
一気に学習意欲が減じてしまう、
あるいは、最悪授業に来なくなる、
そんな学習者がいます。
そんな学習者にあなたは何が言えますか、
それをいま問われているのです。
これは、実際にそれを乗り越えた人間に
しか言えません。
「しょうがないねぇ。私もそうだった
から。」
といって、彼らを止められずにいるか、
あるいは、
「何やってんだ。今だからこそ学べる
ことがあるじゃないか。」
と奮起させられるかは、まさに今の
あなたの行動にかかっているのです。
では、試験が終わった今、あなたは
何を勉強すべきか。
もちろん試験勉強をするのは、モティ
ベーションが上がらないでしょう。
そうではなくて、実際に教壇に立っ
たときに必要と思われるものをリス
トアップし、
それを勉強すればいいのです。
もし、実際の授業の仕方や、現場で
よく使われている教材の分析などを
していないのであれば、
現場でよく使われている教材を買っ
てきて、
全体分析はもちろん、課分析を1つ
1つ丁寧にやってみる。
そして、それを実際自分だったら
どう授業をするか、
自宅で模擬授業をやってみる。
その際、試験勉強で得た知見も
総動員してやってみる。
そうすれば、また新たな学びが
得られるとともに、
「現場にたったら、まだまだ勉強
しないといけないことがたくさん
ある。
試験に合格するだけじゃ、ダメ
なんだな。」
ということに気が付くでしょう。
試験勉強で培った学習習慣を、ここ
で途切れさせてしまうのは、本当に
もったいないです。
自分で課題を見つけて、しっかり
勉強してくださいね。
教師は、勉強が商売道具なわけで
すから。